求婚に向かった兄弟の神たちに対して、ヤガミヒメは、
「私はあなたたちの言うことを聞く気はありません!大国主と結婚します!」
と宣言。
これを聞いた兄弟の神たちは激怒しました。いっそ大国主を殺してしまおうと共謀し、伯耆(ほうき?鳥取県)の手間の山(てまのやま?鳥取県南部町)の麓で大国主に次のように命じたのです。
「この山には赤い色のイノシシがいるんだ。俺たちがイノシシを追いかけて下におびき寄せるから、お前は待機して捕まえるんだ。もしも失敗したら、お前の命はないからな」
兄弟の神たちはイノシシに似た大きな岩を火で焼き、上から転がしました。山の下で待機していた大国主でしたが、焼かれた岩を捕まえようとして大やけど。そして死んでしまったのでした。