「私は海の道を通って海の底とココとの間を通おうと思っていました。でも本当の姿を覗かれ、恥ずかしくてたまりません」
と言い捨てると、海の底への道にバリケードを張ってとっとと帰っちゃったのです。
置き去りにされた子は、ウガヤフキアエズ(天津日高日子波限建鵜草葺不合命)といいます。
しかしながら覗くなと言ったのに覗かれた恨みはあるものの、トヨタマヒメの恋心は消えません。産まれた子の育児を彼女の妹?タマヨリビメ(玉依毘売命)に任せるために、彼女を山幸彦のもとへ遣わして歌を贈りました。
「赤い宝玉に紐を通すと、紐の緒まで赤く光ってステキ。でも白い宝玉のようなあなたはそれ以上にもっとステキです」