A 今後の出版業界の趨勢についてどう見ますか。
B そうですね。若い人の活字離れが進み、本や雑誌が売れない時代になりました。特に最近は、老舗雑誌の廃刊や休刊が相次いでいます。
A でもその一方、新しい雑誌も次々に出ていますよね。
B はい。シニア向けの雑誌と各地域のタウン誌が相次いで創刊されています。この データを見てください。タウン誌はここ数年で、急激に増えています。これまでは大手の出版社が同一のシリーズとして各エリアで出版しているのが主流でしたが、今では地方の出版社が、年代別、ライフスタイル別などターゲットをしぼったタウン誌を発行するようになったことも大きな特徴です。今後もこういった動きは続くと思います。
A ケータイ小説の書籍化も話題になっています。
B デジタルマガジンの発行も増えていますし、今後はインターネットや携帯電話と リンクさせた刊行物がますます多くなることでしょう。