ダドリーは吠ほえるような耳みみ障ざわりな笑い声を上げ、それから甲かん高だかいヒーヒー声で口まねをした。
「『セドリックを殺さないで セドリックを殺さないで』セドリックって誰だ――おまえのボーイフレンドか」
「僕――君は嘘うそをついてる」反はん射しゃ的てきにそう言ったものの、ハリーは口の中がカラカラだった。ダドリーが嘘をついていないことはわかっていた――嘘でセドリックのことを知っているはずがない。
「『父さん 助けて、父さん あいつがぼくを殺そうとしている。父さん うぇーン、うぇーン』」
「黙だまれ」ハリーが低い声で言った。「黙れ、ダドリー。さもないと」
「『父さん、助けにきて 母さん、助けにきて あいつはセドリックを殺したんだ 父さん、助けて あいつが僕を――』そいつをぼくに向けるな」
ダドリーは路ろ地じの壁かべ際ぎわまで後あと退ずさりした。ハリーの杖が、まっすぐダドリーの心臓を指していた。ダドリーに対する十四年間の憎しみが、ドクンドクンと脈みゃく打うつのを感じた――いまダドリーをやっつけられたらどんなにいいか……徹てっ底てい的てきに呪のろいをかけて、ダドリーに触しょっ角かくを生はやし、口もきけない虫けらのように家まで這はって帰らせたい……。
「そのことは二度と口にするな」ハリーが凄すごんだ。「わかったか」
「そいつをどっかほかのところに向けろ」
「聞こえないのか わかったかって言ってるんだ」
「そいつをほかのところに向けろ」
「わかったのか」
「そいつをぼくから――」
ダドリーが冷れい水すいを浴あびせられたかのように、奇き妙みょうな身の毛のよだつ声を上げて息を呑のんだ。
达力声音粗哑地笑了起来,然后发出一阵呜呜咽咽的尖厉声音。“‘别杀塞德里克!别杀塞德里克!’谁是塞德里克—— 你的朋友吗?”“我—— 你在胡说。”哈利本能地说。但他嘴里突然发于。他知道达力没有胡说—— 不然他怎么会知道塞德里克呢?“‘爸!救救我,爸!他要来杀我了,爸!呜呜!’”
“闭嘴!”哈利小声说,“闭嘴,达力,我警告你!” “‘快来救救我,爸!妈,快来救救我!他杀死了塞德里克!爸,救救我!他要—— ’不许你用那玩意儿指着我!”
达力退缩到墙根下。哈利将魔杖不偏不倚地对准达力的心脏。哈利感觉到他对达力十四年的仇恨此刻正在他的血管里汹涌冲撞—— 他真愿意放弃一切。只要能痛痛快快地出手,给达力念一个厉害的恶咒,让他只能像爬虫一样爬回家,嘴里说不出话来,头顶上忽忽冒出两根触角。“不许再提这件事,”哈利厉声说,“明白了吗?”
“把那玩意儿指着别处!”
“我问你呢,你明白了吗?”
“把它指着别处!”
“你明白了吗?”
“把那玩意儿拿开—— ”
达力突然奇怪地打了个激灵,抽了口冷气,好像被冰冷的水浇了个透湿。