「省しょう内ない連れん絡らくメモだよ」ウィーズリーおじさんが小声でハリーに言った。「昔はふくろうを使っていたんだが、とんでもなく汚れてね……机は糞ふんだらけになるし……」
ガタゴトと上へ昇る間、メモ飛行機は天井から下がって揺ゆれているランプの周りをハタハタと飛び回った。
「五階。国こく際さい魔ま法ほう協きょう力りょく部ぶでございます。国際魔法貿ぼう易えき基き準じゅん機き構こう、国際魔法法ほう務む局きょく、国際魔法使い連れん盟めいイギリス支し部ぶは、こちらでお降りください」
扉が開き、メモ飛行機が二機、二、三人の魔法使いたちと一いっ緒しょにスイーッと出て行った。しかし、入れ替かわりに数機飛び込んできて、ランプの周りをビュンビュン飛び回るので、灯あかりがちらついて見えた。
「四階。魔法生せい物ぶつ規き制せい管かん理り部ぶでございます。動物課、存在課、霊魂れいこん課、小こ鬼おに連れん絡らく室しつ、害がい虫ちゅう相そう談だん室はこちらでお降りください」
「失礼」火を吐はく鶏にわとりを運んでいた魔法使いが降り、あとを追ってメモ飛行機が群れをなして出て行った。扉がまたガチャンと閉まった。
「三階。魔法事じ故こ惨さん事じ部ぶがございます。魔法事じ故こリセット部隊ぶたい、忘ぼう却きゃく術じゅつ士し本ほん部ぶ、マグル対たい策さく口こう実じつ委い員いん会かいはこちらでお降りください」
この階でほとんど全員が降りた。残ったのは、ハリー、ウィーズリー氏、それに、床まで垂たれる長い羊よう皮ひ紙しを読んでいる魔女が一人だった。残ったメモ飛行機は、エレベーターが再び揺れながら昇る間、ランプの周りを飛び回った。そしてまた扉が開き、アナウンスの声がした。
「二階。魔ま法ほう法ほう執しっ行こう部ぶでございます。魔法不ふ適てき正せい使し用よう取とり締しまり局きょく、闇やみ祓ばらい本部、ウィゼンガモット最さい高こう裁さい事じ務む局きょくはこちらでお降おりください」
「ここで降りるよ、ハリー」ウィーズリーおじさんが言った。
二人は魔女に続いて降り、扉とびらがたくさん並んだ廊下ろうかに出た。
「私の部屋は、この階の一番奥だ」
「おじさん」陽ひの光が流れ込む窓のそばを通りながら、ハリーが呼びかけた。「ここはまだ地下でしょう」
「そうだよ」おじさんが答えた。「窓に魔法がかけてある。魔法ビル管かん理り部ぶが、毎日の天気を決めるんだ。この間は二ヵ月もハリケーンが続いた。賃上ちんあげ要求でね……。もうすぐそこだよ、ハリー」
角を曲がり、樫材かしざいのどっしりした両りょう開びらきの扉を過ぎると、雑然ざつぜんとした広い場所に出た。そこは小こ部べ屋やに仕切られていて、話し声や笑い声でさざめいていた。メモ飛行機が小型ロケットのように、小部屋からビュンビュン出入りしている。一番手前の小部屋に、表ひょう札さつが曲がって掛かかっている。 闇祓やみばらい本部ほんぶ
“那是部门之间传递消息的字条。”韦斯莱先生低声告诉他,“以前用的是猫头鹰,可是那份脏乱简直不可思议,办公桌上到处都是粪便。”
电梯咔啦咔啦又往上升了,那些字条围着从电梯天花板上悬挂下来的那盏灯飞舞。
“第五层,国际魔法合作司,包含国际魔法贸易标准协会、国际魔法法律办公室和国际魔法师联合会英国席。”
门开了,两张字条随着几个巫师嗖嗖地飞了出去,但又有几张字条嗖嗖地飞了进来,绕着他们头顶的那盏灯飞来飞去,弄得灯光闪烁不定。
“第四层,神奇动物管理控制司,包含野兽、异类和幽灵办公室、妖精联络处和害虫咨询处。”
“对不起,请让一下。”捧着喷火鸡的巫师说。他走出了电梯。一小群字条跟着飞了出去。电梯的门又哐啷啷关上了。
“第三层,魔法事故和灾害司,包含逆转偶发事件小组、记忆注销指挥部和麻瓜问题调解委员会。”
到了这一层,几乎所有的人都出去了,电梯里只剩下韦斯莱先生、哈利和一个女巫。那个女巫正在读一张长得要命、一直拖到地上的羊皮纸。电梯再次微微摇晃着往上走,剩下来的几张字条继续围着灯打转,然后门开了,那个声音宣布道:“第二层,魔法法律执行司.包含禁止滥用魔法司、傲罗指挥部和威森加摩管理机构。”
“我们到了,哈利,”韦斯莱先生说,他们跟着那女巫走出了电梯,来到一条两边都是房门的走廊上。“我的办公室在这层楼的另一边。”
“韦斯莱先生,”他们走过一个窗户,明亮的阳光洒了进来.哈利问道,“我们不是还在地底下吧?”
“是啊,没错。”韦斯莱先生说,“这些是施了魔法的窗户。魔法维修保养处决定我们每天是什么天气。上次我们这里刮了两个月的飓风,因为他们想涨工资——差不多就在这里,哈利。”
他们转过一个拐角,穿过两扇沉重的栎木大门,进入了一片凌乱嘈杂、被分成许多小隔间的开放区域,里面谈笑风生,热闹异常。传递消息的字条从小隔间里飞出飞进,像一枚枚微型火箭。最近的一个小隔间上歪歪斜斜地挂着一个牌子:傲罗指挥部。