「法廷……十号……たぶん……ここいらだ……あったぞ」
おじさんがつんのめるように止まった。巨大な鉄の錠じょう前まえがついた、黒々と厳いかめしい扉の前だった。おじさんは鳩尾みずおちを押さえて壁にもたれ掛かった。
「さあ」おじさんはゼイゼイ言いながら親指で扉とびらを指した。「ここから入りなさい」
「おじさんは――一いっ緒しょじゃないの――」
「いや、いや。私は入れない。がんばるんだよ」
ハリーの心臓が、ドドドドドッと激はげしく喉のど仏ぼとけを打ち鳴らした。ぐっと息を呑のみ、重い鉄の取っ手を回し、ハリーは法廷ほうていに足を踏ふみ入れた。
“第十——审判室——我想——我们差不多到了——没错,”在一扇阴森森的挂着一把大铁锁的黑门前。韦斯莱先生跌跌撞撞地停下脚步,精疲力竭地靠在墙上,揪着胸前的衣服直喘粗气。
“走吧,”他喘着气说,用大拇指点着那扇门,“进去吧。”
“你不——你不和我一起——”
“哦,不行。我不能进去。祝你好运!”
哈利狂跳的心脏扑通扑通地撞击着他的喉结。他费力地咽了口唾沫,拧了一下门上沉重的铁把手,走进了审判室。