「異常なしか」ムーディが唸うなった。
「まったくなし」ルーピンが言った。
「それでも、スタージスのことはダンブルドアに報告しておこう」ムーディが言った。「やつはこの一週間で二回もすっぽかした。マンダンガス並みに信用できなくなっている」
「気をつけて」ルーピンが全員と握手あくしゅしながら言った。最後にハリーのところに来て、ルーピンは肩をポンと叩たたいた。「君もだ、ハリー、気をつけるんだよ」
「そうだ、目立たぬようにして、目玉めんたまをひん剥むいてるんだぞ」ムーディもハリーと握手した。
「それから、全員、忘れるな――手紙の内容には気をつけろ。迷ったら、書くな」
「みんなに会えて、うれしかったよ」トンクスが、ハーマイオニーとジニーを抱き締しめた。
「またすぐ会えるね」
警笛けいてきが鳴った。まだホームにいた生徒たちが、急いで汽車に乗り込みはじめた。
「早く、早く」ウィーズリーおばさんが、慌あわててみんなを次々抱き締め、ハリーは二度も捕つかまった。「手紙ちょうだい……いい子でね……忘れ物があったら送りますよ……汽車に乗って、さあ、早く……」
ほんの一いっ瞬しゅん、大きな黒犬が後ろ脚あしで立ち上がり、前脚をハリーの両肩に掛かけた。しかし、ウィーズリーおばさんがハリーを汽車のドアのほうに押しやり、怒ったように囁ささやいた。
「まったくもう、シリウス、もっと犬らしく振舞ふるまって」
「さよなら」汽車が動き出し、ハリーは開けた窓から呼びかけた。
“没遇到麻烦吧?”穆迪粗声问道。
“没有。”卢平说。
“我还是要向邓布利多告斯多吉一状,”穆迪说,“这是他一星期里第二次不露面了。怎么变得像蒙顿格斯一样不可靠了。”
“好了,好好照顾你们自己。”卢平说着跟他们挨个儿握手。他最后来到哈利面前,拍了一下他的肩膀。“你也是,哈利。要多加小心。”
“是啊,避免麻烦,提高警惕。”穆迪说着也跟哈利握了握手,“你们每个人都不要忘记——写信时注意不能什么都写。如果拿不准,就干脆别往信里写。”
“见到你们真是太好了。”唐克斯说着搂了搂赫敏和金妮,“我想我们很快就会再见面的。”
提醒大家上车的汽笛响起。站在站台上的学生们开始急急忙忙地登上火车。
“快点儿,快点儿,”韦斯莱夫人心烦意乱地说,胡乱地拥抱着他们大家,两次把哈利抓过去搂了搂,“写信——保重——如果忘记了什么,我们会派人捎去的——好了,上车吧,快点儿——”
一刹那间,大黑狗靠两条后腿站了起来,把前爪搭在哈利的肩膀上,但韦斯莱夫人一把将哈利推向车门,一边压低声音说:“看在老天的分儿上,小天狼星,你得更像一条狗的样子!”
“再见!”火车开动了,哈利从敞开的车窗向外喊道,罗恩、赫敏和金妮在他身边一个劲儿地挥手。