「あ……やあ」ハリーは何の意味もない返事をした。
「あン……」チョウが口ごもった。「あの……挨あい拶さつしようと思っただけ……じゃ、またね」
顔をほんのり染そめて、チョウは戸を閉めて行ってしまった。ハリーは椅子にぐったりもたれ掛かかって呻うめいた。かっこいい仲間なかまと一いっ緒しょにいて、みんながハリーの冗じょう談だんで大笑いしているところにチョウが来たらどんなによかったか。ネビルやルーニー・ラブグッドと一緒で、ヒキガエルを握にぎり締しめ、「臭しゅう液えき」を滴したたらせているなんて、誰が好き好んで……。
「気にしないで」ジニーが元気づけるように言った。「ほら、簡単に取れるわ」ジニーは杖つえを取り出して呪じゅ文もんを唱となえた。「スコージファイ 清めよ」
「臭液」が消えた。
「ごめん」ネビルがまた小さな声で詫わびた。
ロンとハーマイオニーは一時間近く現れなかった。もう車内販売のカートも通り過ぎ、ハリー、ジニー、ネビルはかぼちゃパイを食べ終り、蛙かえるチョコのカード交換こうかんに夢中になっていた。そのときコンパートメントの戸が開いて、二人が入ってきた。クルックシャンクスも、籠かごの中で甲高かんだかい鳴き声を上げているピッグウィジョンも一緒だ。
「腹へって死にそうだ」ロンはピッグウィジョンをヘドウィグの隣となりにしまい込み、ハリーから蛙チョコをひったくり、ハリーの横にドサリと座った。包み紙を剥はぎ取り、蛙の頭を噛かみ切り、午前中だけで精魂せいこん尽き果てたかのように、ロンは目を閉じて椅子の背に寄り掛かった。
“噢——你好。”哈利不知所措地说。
“嗯——”秋说,“好吧——我就是想过来问声好——再见吧。”
她脸上红红的,关上门走了。哈利垂头耷脑地倒在座位上,唉声叹气。他真希望秋看见他和一群很酷的人坐在一起,他们被他讲的一个笑话逗得乐不可支。他真不愿意被她看见自己跟纳威和疯姑娘洛夫古德坐在一起,手里拿着一只癞蛤蟆,脸上淌着臭汁。
“没关系,”金妮安慰他说,“瞧,我们不费吹灰之力就能弄干净。”她抽出自己的魔杖。“清理一新!”
臭汁都消失了。
“对不起。”纳威又小声说了一遍。
罗恩和赫敏差不多一小时之后才回来。买食品的手推车已经来过了,哈利、金妮和纳威吃完了南瓜馅饼,正忙着交换巧克力蛙的卡片,这时包厢的门被推开,他们俩走了进来,跟他们在一起的还有克鲁克山和关在笼子里厉声尖叫的小猪。
“我饿惨了。”罗恩说着把小猪塞在海德薇旁边,从哈利手里抓过一个巧克力蛙,一屁股坐在哈利旁边的座位上。他撕开包装纸,一口咬掉了青蛙的脑袋,然后倒在椅背上,闭上了眼睛,似乎这一上午把他累坏了。