シェーマスはすぐには答えなかった。クィディッチ・チームのケンメア・ケストレルズのポスターが曲がっていないかどうか確かめるのに、やたらと手間をかけていた。それからハリーに背を向けたまま言った。
「ママに学校に戻るなって言われた」
「えっ」ハリーはローブを脱ぐ手を止めた。
「ママが、僕にホグワーツに戻ってほしくないって」
シェーマスはポスターから離はなれ、パジャマをトランクから引っ張り出した。まだハリーを見ていない。
「だって――どうして」
ハリーが驚おどろいて聞いた。シェーマスの母親が魔女だと知っていたので、なぜダーズリーっぽくなったのか理解できなかった。
シェーマスはパジャマのボタンを留め終えるまで答えなかった。
「えーと」シェーマスは慎しん重ちょうな声で言った。「たぶん……君のせいで」
「どういうこと」ハリーがすぐ聞き返した。
心臓の鼓動こどうがかなり早くなっていた。何かにじりじりと包囲されるのを、ハリーはうっすらと感じた。
「えーと」シェーマスはまだハリーの目を見ない。「ママは……あの……えーと、君だけじゃない。ダンブルドアもだ……」
「『日にっ刊かん予よ言げん者しゃ新しん聞ぶん』を信じてるわけ」ハリーが言った。「僕が嘘うそつきで、ダンブルドアがボケ老人だって」
シェーマスがハリーを見た。
「うん、そんなふうなことだ」
西莫没有马上回答。他正在格外细致地调整那张肯梅尔红隼魁地奇球队的海报,确保贴得端端正正。然后,他仍然背冲着哈利说道:“我妈本来不想让我来的。”
“什么?”哈利正在脱袍子,听了这话怔住了。
“她不想让我回霍格沃茨。”
西莫离开了那张海报,从他的箱子里拿出自己的睡衣,眼睛仍然没看哈利。
“可是——为什么呢?”哈利问,感到十分震惊。他知道西莫的母亲是个巫师,因此他不明白她怎么会变得像德思礼家的人一样了。
西莫没有马上回答,一直把睡衣上的纽扣都扣好了才说话。
“嗯,”他斟词酌句地说,“我想大概是——因为你吧。”
“你这是什么意思?”哈利追问道。
他的心突然跳得很快,他隐约感到似乎有什么东西正在朝他一步步逼近。
“嗯,”西莫又说道,仍然躲避着哈利的目光,“她——嗯——唉,也不光是因为你,还有邓布利多——”
“她相信了《预言家日报》?”哈利问,“她认为我是个骗子,邓布利多是个老糊涂?”
西莫抬头望着他。
“是啊,大概就是这个意思吧。”