「この章について、何か聞きたかったの」先生は、たったいまハーマイオニーに気づいたかのように話しかけた。
「この章についてではありません。違います」ハーマイオニーが言った。
「おやまあ、いまは読む時間よ」アンブリッジ先生は尖とんがった小さな歯を見せた。「ほかの質問なら、クラスが終ってからにしましょうね」
「授業の目的に質問があります」ハーマイオニーが言った。
アンブリッジ先生の眉まゆが吊つり上がった。
「あなたのお名前は」
「ハーマイオニー・グレンジャーです」
「さあ、ミス・グレンジャー。ちゃんと全部読めば、授業の目的ははっきりしていると思いますよ」アンブリッジ先生はわざとらしいやさしい声で言った。
「でも、わかりません」ハーマイオニーはぶっきらぼうに言った。「防ぼう衛えい呪じゅ文もんを使うことに関しては何も書いてありません」
一いっ瞬しゅん沈ちん黙もくが流れ、生徒の多くが黒板のほうを向き、まだ書かれたままになっている三つの目的をしかめ面つらで読んだ。
「防ぼう衛えい呪じゅ文もんを使う」アンブリッジ先生はちょっと笑って言葉を繰くり返した。「まあ、まあ、ミス・グレンジャー。このクラスで、あなたが防衛呪文を使う必要があるような状況が起ころうとは、考えられませんけど まさか、授業中に襲おそわれるなんて思ってはいないでしょう」
「魔法を使わないの」ロンが声を張り上げた。
「わたくしのクラスで発言したい生徒は、手を挙あげること。ミスター――」
「ウィーズリー」ロンが手を高く挙げた。
アンブリッジ先生は、ますますにっこり微笑ほほえみながら、ロンに背を向けた。
“亲爱的,你是对这一章的内容有什么疑问吗?”她问赫敏,似乎刚刚注意到她。
“不,不是关于这一章的内容。”赫敏说。
“噢,我们现在是在读书,”乌姆里奇教授说,露出嘴里又小又尖的牙齿,“如果你有其他问题,我们可以下课的时候再谈。”
“我对你的课程目标有一个疑问。”赫敏说。
乌姆里奇教授扬起了眉毛。
“你叫什么名字?”
“赫敏·格兰杰。”赫敏说。
“好吧,格兰杰小姐,我认为,这些课程目标写得非常清楚,只要你把它们从头到尾仔细读一遍。”乌姆里奇教授用坚定不移的嗲嗲的口吻说。
“可是,我不这么认为,”赫敏直言不讳地说,“那上面一个字也没有提到使用防御性咒语。”
一阵短暂的沉默,班里许多同学都扭过头仔细看着仍然写在黑板上的那三条课程目标。
“使用防御性咒语?”乌姆里奇教授轻声笑着重复道,“哎呀,我无法想象在我的课堂里会出现需要你们使用防御性咒语的情况,格兰杰小姐。你总不至于认为会在上课时受到攻击吧?”
“我们不能使用魔法吗?”罗恩大声喊了一句。
“在我的班上,同学想要讲话必须先举手,你是——”
“韦斯莱。”罗恩说着赶紧把手举了起来。
乌姆里奇教授笑得更慈祥了,一转身背对着罗恩。