アンブリッジ先生はトレローニー先生のときと違い、マクゴナガル先生についてクラスを回るようなことはしなかった。マクゴナガル先生が許さないだろうと悟さとったのかもしれない。その代わり、隅すみに座ったまま、より多くのメモを取った。最後にマクゴナガル先生が、生徒全員に教きょう材ざいを片かたづけるように指示したとき、アンブリッジ先生は厳いかめしい表情で立ち上がった。
「まあ、差し当たり、こんなできでいいか」ゴニョゴニョ動く長い尻尾しっぽだけが残ったネズミを摘つまみ上げ、ラベンダーが回かい収しゅうのために持って回っている箱にポトンと落としながら、ロンが言った。
教室から出て行く生徒の列に加わりながら、ハリーはアンブリッジ先生がマクゴナガル先生の机に近づくのを見てロンを小こ突づいた。ロンはハーマイオニーを小突き、三人とも盗み聞きするためにわざと列から遅おくれた。
「ホグワーツで教えて何年になりますか」アンブリッジ先生が尋たずねた。
「この十二月で三十九年です」マクゴナガル先生はカバンをパチンと閉めながらきびきび答えた。
アンブリッジ先生がメモを取った。
「結構けっこうです」アンブリッジ先生が言った。「査察ささつの結果は十日後に受け取ることになります」
「待ち切れませんわ」マクゴナガル先生は無む関かん心しんな口調で冷たく答え、教室のドアに向かって闊歩かっぽした。「早く出なさい、そこの三人」マクゴナガル先生はハリー、ロン、ハーマイオニーを急せかして自分より先に追い出した。
ハリーは思わず先生に向かって微かすかに笑いかけ、そして先生も確かに笑い返したと思った。
乌姆里奇教授没有像在特里劳妮教授的课堂上那样,跟着麦格教授在教室里走来走去,也许她意识到麦格教授是不会准许的。她只是坐在角落里往写字板上记了又记,当麦格教授最后叫全班同学收拾东西下课时,她站了起来,一张脸板得吓人。
“嘿,这就开始了。”罗恩说着拎起一根长长的、不断扭动的老鼠尾巴,扔进拉文德传递过来的盒子里。
同学们鱼贯走出教室。哈利看见乌姆里奇教授朝讲台走去。他捅了捅罗恩,罗恩又捅了捅赫敏,三个人故意落在后面偷听。
“你在霍格沃茨任教多长时间了?”乌姆里奇教授问。
“到今年十二月就满三十九年了。”麦格教授生硬地回答,啪的一声合上了提包。
乌姆里奇教授记了几笔。
“很好,”她说,“你将在十天之内收到对你的调查结果。”
“我迫不及待。”麦格教授用极其冷漠的口吻说,然后大步朝门口走来,“快点儿,你们三个。”她说,推着哈利、罗恩和赫敏往前走。
哈利忍不住朝她露出一个淡淡的微笑,并且可以肯定麦格教授也对他笑了笑。