「ねえ……考えてみてね」ハーマイオニーが静かに言った。「いい」
ハリーはなんと答えていいかわからなかった。爆発ばくはつしてしまったことをすでに恥はずかしく思っていた。ハリーは頷うなずいたが、いったい何に同意したのかよくわからなかった。
ハーマイオニーが立ち上がった。
「じゃ、私は寝室しんしつに行くわ」できるだけ普通の声で話そうと努力しているのが明らかだった。
「あム……おやすみなさい」
ロンも立ち上がった。
「行こうか」ロンがぎごちなくハリーを誘さそった。
「うん……」ハリーが答えた。「すぐ……行くよ。これを片かたづけて」
ハリーは床に散らばったボウルを指差した。ロンは頷いて立ち去った。
「レパロ、直せ」
ハリーは壊こわれた陶器とうきのかけらに杖つえを向けて呟つぶやいた。かけらは飛び上がってくっつき合い、新品同様になったが、マートラップ液は覆ふく水すい盆ぼんに返らずだった。
どっと疲れが出て、ハリーはそのまま肘ひじ掛かけ椅い子すに埋もれて眠りたいと思った。やっとの思いで立ち上がると、ハリーはロンの通って行った階段を上った。浅い眠りが、またもや何度もあの夢で妨さまたげられた。いくつもの長い廊下ろうかと鍵かぎの掛かかった扉とびらだ。
翌朝目が覚めると、傷きず痕あとがまたちくちく痛んでいた。
“怎么样——好好考虑考虑,”赫敏小声地说,“好吗?”
哈利不知道该说什么。他已经为刚才的大发雷霆感到羞愧了。他点点头,其实并不清楚他同意的是什么。
赫敏站了起来。
“好吧,我要去睡觉了。”她说,显然在尽量使自己的声音自然一些,“嗯——晚安。”
罗恩也站起身来。
“来吗?”他有点尴尬地对哈利说。
“好的,”哈利说,“过——过一会儿吧,我把这里收拾收拾。”
他指着地上的碎碗。罗恩点点头离开了。
“恢复如初。”哈利用魔杖指着那些碎瓷片,低声说道。碎片立刻拼拢在一起,瓷碗又完好如初,可是里面的莫特拉鼠触角汁再也回不来了。
他突然感到无比地疲倦,真想倒在扶手椅里睡一觉,但他还是强迫自己站起来,跟在罗恩后面上了楼。夜里他睡得很不踏实,总是梦见那些长长的走廊和紧锁的房门,第二天早晨醒来时,他的伤疤又开始刺痛了。