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第23章 隔離病棟のクリスマス(18)

时间: 2023-06-08    进入日语论坛
核心提示:ハリーの頭が思わずくるりと回った。一番奥の二つのベッドを覆おおったカーテンが開き、見舞い客が二人、ベッドの間の通路を歩い
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ハリーの頭が思わずくるりと回った。一番奥の二つのベッドを覆おおったカーテンが開き、見舞い客が二人、ベッドの間の通路を歩いてきた。あたりを払う風貌ふうぼうの老魔女は、長い緑のドレスに、虫食いだらけの狐きつねの毛皮を纏まとい、尖とがった三角帽子ぼうしには紛まぎれもなく本物のハゲタカの剥製はくせいが載っている。後ろに従っているのは、打ちひしがれた顔の――ネビルだ。

突然すべてが読めた。ハリーは、奥のベッドに誰がいるのかがわかった。ネビルが誰にも気づかれず、質問も受けずにここから出られるようにと、他の三人の注意を逸そらす物を探して、ハリーは慌あわてて周りを見回した。しかし、ロンも「ロングボトム」の名前が聞こえて目を上げていた。ハリーが止める間もなく、ロンが呼びかけた。

「ネビル」

ネビルはまるで弾丸だんがんが掠かすめたかのように、飛び上がって縮ちぢこまった。

「ネビル、僕たちだよ」ロンが立ち上がって明るく言った。「ねえ、見た―― ロックハートがいるよ 君は誰のお見み舞まいなんだい」

「ネビル、お友達かえ」

ネビルのお祖ば母あさまが、四人に近づきながら、上品な口ぶりで聞いた。

ネビルは身の置き所がない様子だった。ぽっちゃりした顔に、赤あか紫むらさき色いろがさっと広がり、ネビルは誰とも目を合わせないようにしていた。ネビルのお祖母さまは、目を凝こらしてハリーを眺ながめ、皺しわだらけの鉤爪かぎづめのような手をさし出して握手あくしゅを求めた。

「おう、おう、あなたがどなたかは、もちろん存ぞんじてますよ。ネビルがあなたのことを大変褒ほめておりましてね」

「あ――どうも」ハリーが握手しながら言った。ネビルはハリーの顔を見ようとせず、自分の足元を見つめていた。顔の赤みがどんどん濃こくなっていた。

「それに、あなた方がたお二人は、ウィーズリー家の方かたですね」

ミセス・ロングボトムは、ロンとジニーに次々と、威風いふう堂々どうどう手をさし出した。

「ええ、ご両親を存ぞんじ上げておりますよ――もちろん親しいわけではありませんが――しかし、ご立派な方々です。ご立派な……そして、あなたがハーマイオニー・グレンジャーですね」

ハーマイオニーはミセス・ロングボトムが自分の名前を知っていたのでちょっと驚おどろいたような顔をしたが、臆おくせず握手した。

「ええ、ネビルがあなたのことは全部話してくれました。何度か窮きゅう地ちを救ってくださったのね この子はいい子ですよ」お祖母さまは、骨ばった鼻の上から、厳きびしく評ひょう価かするような目でネビルを見下ろした。「でも、この子は、口惜くちおしいことに、父親の才能を受け継つぎませんでした」そして、奥の二つのベッドのほうにぐいと顔を向けた。帽子ぼうしの剥製はくせいハゲタカが脅おどすように揺ゆれた。


  哈利猛地转过头。病房那头的帘子已经拉开,有两人从床边走出来:一个可怕的老女巫,穿一件绿色的长袍,披着虫蛀的狐皮,尖帽子上显然装饰着一只秃鹫的标本,她后面跟着一个看上去闷闷不乐的——纳威。
  哈利突然意识到那边两张床上的病人是谁了。他拼命想转移其他人的注意,让纳威悄悄走出病房。但罗恩听到“隆巴顿”也抬起头来,哈利没来得及制止,他已经叫出了声:“纳威!”
  纳威浑身一震,畏缩了一下,仿佛一颗子弹刚从他身旁擦过。
  “是我们,纳威!”罗恩高兴地站了起来,“你看见了吗?洛哈特在这儿!你来看谁?”
  “是你的朋友吗,纳威,小乖乖?”纳威的奶奶亲切地说着,向他们走来。
  纳威似乎宁愿自己在世界上任何地方,就是不要在这里。圆鼓鼓的脸上泛起紫红色,他不敢接触他们的目光。
  “啊,对了,”他奶奶仔细端详着哈利,伸出一只枯干的、鹰爪般的手给他握,“对,对,我当然知道你是谁。纳威对你评价很高。”
  “好——谢谢。”哈利和他握了握手。纳威没有看他,只盯着自己的脚,脸上越来越紫。
  “你们两个显然是韦斯莱家的,”隆巴顿夫人高贵地把手伸给了罗恩和金妮,“对,我认识你们的父母——当然,不大熟——是好人,好人——你一定是赫敏·格兰杰吧?”
  赫敏听隆巴顿夫人知道她的名字似乎吃了一惊,但也握了握手。
  “对,纳威跟我说过你。帮他渡过了一些难关,是不是?他是个好孩子,”她用严厉审视的眼光沿着尖鼻子向下瞅着纳威,“但没有他爸爸的才气,我不得不说——”她把头朝里边那两张床一点,帽子上的秃鹫吓人地抖动起来。
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