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第24章 閉心術 Occlumency(20)

时间: 2023-06-08    进入日语论坛
核心提示:寝室しんしつのドアを開き、一歩中に入ったとたん、ハリーは激痛げきつうを感じた。誰かが、頭のてっぺんに鋭するどい切れ込みを
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寝室しんしつのドアを開き、一歩中に入ったとたん、ハリーは激痛げきつうを感じた。誰かが、頭のてっぺんに鋭するどい切れ込みを入れたかのようだった。自分がどこにいるのかも、立っているのか横になっているのかもわからない。自分の名前さえわからなくなった。

狂ったような笑いが、ハリーの耳の中で鳴り響ひびいた……こんなに幸福な気分になったのは久しぶりだ……歓喜かんき、恍惚こうこつ、勝利……すばらしい、すばらしいことが起きたのだ……。

「ハリー ハリー」

誰かがハリーの顔を叩たたいた。狂きょう気きの笑いが、激痛の叫さけびで途と切ぎれた。幸福感が自分から流れ出していく……しかし笑いは続いた……。

ハリーは目を開けた。そのとき、狂った笑い声がハリー自身の口から出ていることに気づいた。気づいたとたん、声がやんだ。ハリーは天井を見上げ、床に転がって荒い息をしていた。額ひたいの傷きず痕あとがズキズキと疼うずいた。ロンが屈かがみ込み、心配そうに覗のぞき込んでいた。

「どうしたんだ」ロンが言った。

「僕……わかんない……」ハリーは体を起こし、喘あえいだ。「やつがとっても喜んでいる……とっても……」

「『例のあの人』が」

「何かいいことが起こったんだ」ハリーが呟つぶやくように言った。ウィーズリーおじさんが蛇に襲おそわれるところを見た直後と同じぐらい激はげしく震ふるえ、ひどい吐き気がした。「何かやつが望んでいたことだ」

言葉が口を衝ついて出てきた。グリフィンドールの更こう衣い室しつで、前にもそういうことがあったが、ハリーの口を借りて誰か知らない人がしゃべっているようだった。しかも、それが真実だと、ハリーにはわかっていた。ロンに吐はきかけたりしないようにと、ハリーは大きく息を吸い込んだ。こんな姿をディーンやシェーマスに見られなくて本当によかったと思った。

「ハーマイオニーが、君の様子を見てくるようにって言ったんだ」ハリーを助け起こしながら、ロンが小声で言った。「あいつ、君がスネイプに心をひっ掻かき回されたあとだから、いまは防ぼう衛えい力りょくが落ちてるだろうって言うんだ……。でも、長い目で見れば、これって、役に立つんだろ」

ハリーを支えてベッドに向かいながら、ロンは疑わしげにハリーを見た。ハリーは何の確信かくしんもないまま頷うなずき、枕まくらに倒れ込んだ。一晩ひとばんに何回も床に倒れたせいで体中が痛む上、傷きず痕あとがまだちくちくと疼うずいていた。「閉へい心しん術じゅつ」への最初の挑ちょう戦せんは、心の抵てい抗こう力りょくを強めるどころか、むしろ弱めたと思わないわけにはいかなかった。そして、ヴォルデモート卿きょうをこの十四年間になかったほど大喜びさせた出来事は何だったのかと考えると、ぞくっと戦慄せんりつが走った。


  他打开宿舍的门,刚往里走了一步,脑袋就像被切开似的疼了起来。他不知道身在何处,站着还是躺着,甚至不知道自己的名字——疯狂的笑声在他耳中回晌——他好久没有这么开心过了——兴高采烈,欣喜若狂,得意忘形——一件大大的好事发生了——“哈利!哈利!”有人打了他一个耳光。疯狂的笑声中插入一声疼痛的叫喊。快乐渐渐消失,但笑声还在持续着——他睁开眼睛,发现那疯狂的笑声是从他自己嘴里发出来的。他一意识到这点,笑声就消失了。哈利气喘吁吁地躺在地上,瞪着天花板,额头的伤疤可怕地跳动着。罗恩俯身看着他,看上去很担心。
  “你怎么啦?”
  “我——不知道——”哈利坐了起来,“他很高兴——很高兴——”
  “神秘人?”
  “有一件好事发生了,”哈利嘟哝道,他像梦见韦斯莱先生被蛇咬之后那样浑身发抖,非常难受,“他一直盼望的事情。”
  像在格兰芬多队更衣室那次一样,这些话仿佛是一个陌生人用哈利的嘴说出来的,但他知道这是实情。他深深地呼吸,不让自己吐在罗恩身上。他很庆幸迪安和西莫不在场。
  “赫敏让我来看看你。”罗恩低声说,一边把哈利拉了起来,“她说你这会儿的抵抗力很弱,斯内普折腾过你的脑子之后——但我想长远看会有用的,是吧?”
  罗恩怀疑地看看哈利,把他扶到床边。哈利没信心地点点头,瘫靠在枕头上,因为晚上摔的那些跤而浑身疼痛,他的伤疤还像针扎般地疼。他不禁怀疑第一次学习的大脑封闭术反而削弱了他的抵抗力。同时他怀着极大的恐惧揣测着,究竟是什么事让伏地魔感觉到十四年来从未有过的开心。
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