「これは男性からだ。この野郎、君がいかれてるってさ」手紙をちらりと見ながら、ロンが言った。「まあ、しょうがないか……」
「こっちは女性よ。聖せいマンゴで、ショック療りょう法ほう呪じゅ文もんのいいのを受けなさいだって」
ハーマイオニーががっかりした顔で、二通目をクシャクシャ丸めた。
「でも、これは大だい丈じょう夫ぶみたいだ」ペイズリーの魔女からの長い手紙を流し読みしていたハリーが、ゆっくり言った。「ねえ、僕のこと信じるって」
「こいつはどっちつかずだ」フレッドも夢中で開かい封ふう作さ業ぎょうに加わっていた。「こう言ってる。君が狂っているとは思わないが、『例のあの人』が戻ってきたとは信じたくない。だから、いまはどう考えていいかわからない。なんともはや、羊よう皮ひ紙しのむだ使いだな」
「こっちにもう一人、説得せっとくされた人がいるわ、ハリー」ハーマイオニーが興こう奮ふんした。「あなたの側がわの話を読み、私は『日にっ刊かん予よ言げん者しゃ』があなたのことを不当に扱あつかったという結論けつろんに達しないわけにはいきません……『名前を呼んではいけないあの人』が戻ってきたとは、なるべく考えたくはありませんが、あなたが真実を語っていることを受け入れざるをえません……ああ、すばらしいわ」
「また一人、君は頭が変だって」ロンは丸めた手紙を肩越しに後ろに放ほうり投げた。「……でも、こっちのは、君に説得せっとくされたってさ。彼女、いまは君が真しんの英雄だと思ってるって――写真まで入ってるぜ――うわー」
「何事なの」少女っぽい、甘あまったるい作り声がした。
ハリーは封書ふうしょを両手一いっ杯ぱいに抱えて見上げた。アンブリッジ先生がフレッドとルーナの後ろに立っていた。ガマガエルのように飛び出した目が、ハリーの前のテーブルにごちゃごちゃ散らばった手紙とふくろうの群れを眺ながめ回している。そのまた背後に、大勢の生徒が、何事かと首を伸ばしているのが見えた。
「どうしてこんなにたくさん手紙が来たのですか ミスター・ポッター」アンブリッジ先生がゆっくりと聞いた。
「こんどは、これが罪になるのか」フレッドが大声を上げた。「手紙をもらうことが」
「気をつけないと、ミスター・ウィーズリー、罰ばっ則そく処しょ分ぶんにしますよ」アンブリッジが言った。
「さあ、ミスター・ポッター」
ハリーは迷ったが、自分のしたことを隠し遂おおせるはずがないと思った。アンブリッジが「ザ・クィブラー」誌しに気づくのは、どう考えても時間の問題だ。
“有个女的建议你到圣芒戈接受一段魔法休克治疗。”赫敏失望地说,把信揉成了一团。
“这个看着还行,”哈利慢吞吞地说,一边读着一个佩斯利女巫写来的长信,“嘿,她说她相信我!”
“这儿在干什么?”一个装出来的甜甜的、小姑娘般的声音说。哈利抬起头来,手上抓满了信封。乌姆里奇教授站在弗雷德和卢娜的身后,癞蛤蟆眼扫视着哈利面前乱糟糟的猫头鹰和信。她身后有许多学生在看热闹。
“小心点儿,韦斯莱先生,不然我罚你关禁闭。”乌姆里奇说,“波特先生?”
哈利犹豫着,但他看不出这事怎么瞒得住,《唱唱反调》迟早会引起乌姆里奇注意的。