「ザ・クィブラー」のインタビューがもたらした幸福感は、とっくに雲うん散さん霧む消しょうしていた。どんよりした三月がいつの間にか風の激はげしい四月に変わり、ハリーの生活は、再び途と切ぎれることのない心配と問題の連続になっていた。
アンブリッジは引き続き毎回「魔ま法ほう生せい物ぶつ飼し育いく学がく」の授業に来ていたので、フィレンツェの警告けいこくをハグリッドに伝えるのはなかなか難しかった。やっと、ある日、「幻まぼろしの動物とその生せい息そく地ち」の本を忘れてきたふりをして、ハリーは、授業が終ってからハグリッドのところへ引き返した。フィレンツェの伝言を伝えると、ハグリッドは一いっ瞬しゅん、腫はれ上がって黒い痣あざになった目で、ぎょっとしたようにハリーを見つめた。やがて、なんとか気を取り戻したらしい。
「いいやつだ、フィレンツェは」ハグリッドがぶっきらぼうに言った。「だが、このことに関しちゃあ、あいつはなんにもわかってねえ。あのことは、ちゃんとうまくいっちょる」
「ハグリッド、いったい何をやってるんだい」ハリーは真剣しんけんに聞いた。「だって、気をつけないといけないよ。アンブリッジはもうトレローニーをクビにしたんだ。僕が見るところ、あいつは勢いづいてる。ハグリッドが、何かやっちゃいけないようなことしてるんだったら、きっと――」
「世の中にゃ、職しょくを守るよりも大切なことがある」そう言いながらも、ハグリッドの両手が微かすかに震ふるえ、ナールの糞ふんで一いっ杯ぱいの桶おけを床に取り落とした。「俺おれのことは心配するな、ハリー。さあ、もう行け、いい子だから」
床一杯に散らばった糞を掃はき集めているハグリッドを残して、ハリーはそこを去るしかなかった。しかし、がっくり気落ちして、城に戻る足取りは重かった。
一方いっぽう、先生方もハーマイオニーも口を酸すっぱくしてハリーたちに言い聞かせていたが、ふくろう試験がだんだん迫せまっていた。五年生全員が、多かれ少なかれストレスを感じていたが、まず、ハンナ・アボットが音ねを上げた。「薬やく草そう学がく」の授業中に突然泣き出し、自分の頭では試験は無理だから、いますぐ学校を辞やめたいと泣きじゃくって、マダム・ポンフリーの「鎮ちん静せい水みず薬ぐすり」を飲まされる第一号になったのだ。
接受《唱唱反调》的采访后,有一阵子哈利觉得很开心,可这种感觉很久以前就消失了。自从阴沉沉的三月黯然进入风雨迭起的四月后,他的生活似乎又变成了一长串的烦恼和麻烦。