「一言述べる」ファッジがのろのろと言った。「いったい――何のことやら――」
「ダンブルドア軍団ぐんだんじゃよ、コーネリウス」ダンブルドアは、微笑ほほえんだまま、名簿めいぼをファッジの目の前でひらひらさせた。「ポッター軍団ではない。ダンブルドア軍団じゃ」
「し――しかし――」
突然、ファッジの顔に閃ひらめきが走った。ぎょっとなって後退あとずさりし、短い悲鳴ひめいを上げてまた暖炉だんろから飛び出した。
「あなたが」ファッジはまたしても燻くすぶるマントを踏ふみつけながら、囁ささやくように言った。
「そうじゃ」ダンブルドアは愛想あいそよく言った。
「あなたがこれを組織した」
「いかにも」ダンブルドアが答えた。
「あなたがこの生徒たちを集めて――あなたの軍団を」
「今夜がその最初の会合かいごうのはずじゃった」ダンブルドアが頷うなずきながら言った。「みんなが、それに加わることに関心かんしんを持つかどうかを見るだけのものじゃったが。どうやら、ミス・エッジコムを招まねいたのは、明らかに間違いだったようじゃの」
マリエッタが頷うなずいた。ファッジは胸を反そらしながら、マリエッタからダンブルドアへと視線しせんを移した。
「では、やっぱり、あなたは私を陥おとしいれようとしていたのだな」ファッジが喚わめいた。
「そのとおりじゃ」ダンブルドアは朗ほがらかに言った。
「ダメです」ハリーが叫さけんだ。
キングズリーがハリーに素早すばやく警告けいこくの眼差しを送った。マクゴナガルは脅おどすようにカッと目を見開いた。しかし、ダンブルドアが何をしようとしているのか、ハリーは突然気づいたのだ。そんなことをさせてはならない。
「だめです――ダンブルドア先生――」
「静かにするのじゃ、ハリー。さもなくば、わしの部屋から出て行ってもらうことになろうぞ」ダンブルドアが落ち着いて言った。
「そうだ、黙だまれ、ポッター」恐きょう怖ふと喜びが入り交まじったような目でダンブルドアをじろじろ見ながら、ファッジが吠ほえ立てた。「ほう、ほう、ほう――今夜はポッターを退学にするつもりでやって来たが、代わりに――」
「代わりにわしを逮捕たいほすることになるのう」ダンブルドアが微笑みながら言った。「海え老びで鯛たいを釣つったようなものじゃな」
「ウィーズリー」いまや間違いなく喜びに打ち震ふるえながら、ファッジが叫さけんだ。「ウィーズリー、全部書き取ったか 言ったことをすべてだ。ダンブルドアの告白こくはくを。書き取ったか」
「はい、閣下かっか。大だい丈じょう夫ぶです、閣下」パーシーが待ってましたとばかりに答えた。猛もうスピードでメモを取ったので、鼻の頭にインクが飛び散っている。
“没错。”邓布利多愉快地说。
“这是你组织的?”
“是我组织的。”邓布利多说。
“你招募这些学生参——参加你的军队?”
“本来今晚应该是第一次聚会,”邓布利多点点头说,“只是想看看他们是否愿意跟我合作。当然了,现在我明白了,邀请艾克莫小姐是个错误。”玛丽埃塔点了点头。福吉看了看她,又瞅了瞅邓布利多,他的胸脯在不停地起伏。
“那你确实在密谋反对我!”他嚷嚷道。
“别出声,哈利,不然的话,恐怕我只好让你离开我的办公室了。”邓布利多平静地说。