「マリエッタはとってもいい人よ」チョウが言った。「過あやまちを犯おかしただけなの――」
ハリーは信じられないという顔でチョウを見た。
「過ちを犯したけどいい人 あの子は君も含めて、僕たち全員を売ったんだ」
「でも……全員逃げたでしょう」チョウがすがるように言った。「あのね、マリエッタのママは魔法省に勤めているの。あの人にとっては、本当に難しいこと――」
「ロンのパパだって魔法省に勤めてるよ」ハリーは憤慨ふんがいした。「それに、気づいてないなら言うけど、ロンの顔には『密みっ告こく者しゃ』なんて書いてない――」
「ハーマイオニー・グレンジャーって、ほんとにひどいやり方をするのね」チョウが激はげしい口く調ちょうで言った。「あの名簿めいぼに呪のろいをかけたって、私たちに教えるべきだったわ――」
「僕はすばらしい考えだったと思う」ハリーは冷たく言った。
チョウの顔にパッと血が上り、目が光り出した。
「ああ、そうだった。忘れていたわ――もちろん、あれは愛いとしいハーマイオニーのお考えだったわね――」
「また泣き出すのはごめんだよ」ハリーは警けい戒かいするように言った。
「そんなつもりはなかったわ」チョウが叫さけんだ。
「そう……まあ……よかった」ハリーが言った。「僕、いま、いろいろやることがいっぱいで大変なんだ」
「じゃ、さっさとやればいいでしょう」チョウは怒ってくるりと背を向け、つんつんと去って行った。
ハリーは憤慨ふんがいしながらスネイプの地ち下か牢ろうへの階段を下りて行った。怒ったり恨うらんだりしながらスネイプのところに行けば、スネイプはよりやすやすとハリーの心に侵しん入にゅうするだろうと経験でわかってはいたが、研究室のドアにたどり着つくまでずっと、マリエッタのことでチョウにもう少し言ってやるべきだったと思うばかりで、結局どうにもならなかった。
哈利难以置信地看着她。
“一个挺可爱的人犯了错误?她把我们全都出卖了,其中也包括你!”
“嗯——我们不是都没事吗?”秋·张辩解道,“你知道,她妈妈在魔法部工作,对她来说实在太难——”
“罗恩的爸爸也在魔法部工作!”哈利恼火地说,“而你也许没注意到,他的脸上可没写着告密生——”
“赫敏·格兰杰那个鬼把戏太可恶了,”秋·张不高兴地说,“她应该告诉我们她给那份名单施过咒语——”
“我认为那是个很高明的主意。”哈利冷冷地说。秋·张满脸通红,眼睛变得更亮了。