イースター休きゅう暇か中に、風は爽さわやかになり、だんだん明るく温かくなってきた。しかし、ハリーは、他の五年生や七年生と同じに屋内に閉じ込められ、勉強ばかりで、図書室との間を重い足取りで往復していた。ハリーは、自分の不ふ機き嫌げんさは試験が近づいているせいにすぎないと見せかけていた。他のグリフィンドール生も勉強でくさくさしていたせいで、誰もハリーの言い訳を疑わなかった。
「ハリー、あなたに話しかけてるのよ。聞こえる」
「はあ」
ハリーは周りを見回した。ハリーが独ひとりで座っていた図書室のテーブルに、さんざん風に吹かれた格好かっこうのジニー・ウィーズリーが来ていた。日曜日の夜遅おそい時間だった。ハーマイオニーは、古代ルーン文字の復ふく習しゅうをするのにグリフィンドール塔とうに戻り、ロンはクィディッチの練習に行っていた。
「あ、やあ」ハリーは教科書を自分のほうへ引き寄せた。「君、練習はどうしたんだい」
「終ったわ」ジニーが答えた。「ロンがジャック・スローパーにつき添そって、医い務む室しつに行かなきゃならなくて」
「どうして」
「それが、よくわからないの。でも、たぶん、自分の棍棒こんぼうで自分をノックアウトしたんだと思うわ」ジニーが大きなため息をついた。「それは別として……たったいま、小こ包づつみが届いたの。アンブリッジの新しい検閲けんえつを通ってきたばかりよ」
ジニーは茶色の紙で包まれた箱を、テーブルに上げた。たしかにいったん開けられ、それからいい加減かげんに包み直されていた。赤インクで横に走り書きがある。
「ホグワーツ高こう等とう尋じん問もん官かん検閲ずみ」
复活节假期结束以后,刮起微风的日子越来越多,天气一天比一天晴朗、温暖,但是哈利.还有其他五年级和七年级的学生,都被困在屋子里,复习,疲惫地在图书馆里进进出出。哈利假装自己的坏心情全都是正在临近的考试引起的。他的格兰芬多同学们已经被功课压得心烦意乱,所以没入怀疑他的借口。
“哈利,我跟你说话呢,你听见了吗?”
“啊?”
哈利扭头看了看。刚才他一直独自坐在图书馆的桌子旁,浑然不觉头发被风吹得乱七八糟的金妮·韦斯莱已经在他旁边坐下了。这是星期天的晚上,时间已经不早了:赫敏已经回到格兰芬多塔楼去复习古代魔文,罗恩在训练魁地奇球。
“哦,嘿,”哈利说着把书朝自己拉过来,“你怎么没去训练?”
“结束了。”金妮说,“罗恩必须送杰克斯劳珀去学校医院。”
“为什么?”
“唉,我们也不太清楚,不过我们猜想,他是被自己的球棒打昏了。”她重重地叹了口气,“不管怎样——刚刚收到一个包裹,它勉强通过了乌姆里奇的新审查程序。”
她举起一个包着牛皮纸的盒子,把它放到桌子上;盒子显然被打开过,然后又被马马虎虎地重新包上了,上面横贴着一张用红墨水潦草写下的条子,内容是:已通过霍格沃茨高级调查官的审查。