「それじゃ、第一、どうやってあの部屋に入り込むの」
ハリーはもう答えを準備していた。
「シリウスのナイフ」
「それ、何」
「一昨年おととしのクリスマスに、シリウスが、どんな錠かぎでも開けるナイフをくれたんだ」ハリーが言った。「だから、あいつがドアに呪じゅ文もんをかけて、アロホモラが効きかないようにしていても、絶対にそうしてるはずだけど――」
「あなたはどう思うの」ハーマイオニーがロンに水を向けた。ハリーはふとウィーズリーおばさんのことを思い出してしまった。グリモールド・プレイスで、ハリーにとっての最初の夕食のとき、おばさんはおじさんに向かって助けを求めたっけ。
「さぁ」意見を求められたことで、ロンはびっくりした顔をした。「ハリーがそうしたければ、ハリーの問題だろ」
「さすが真しんの友、そしてウィーズリー一族らしい答えだ」フレッドがロンの背中をバンと叩たたいた。「よーし、それじゃ俺たちは、明日、最後の授業の直後にやらかそうと思う。なにせ、みんなが廊下ろうかに出ているときこそ最高に効果こうかが上がるからな。――ハリー、俺たちは東ひがし棟とうのどっかで仕し掛かけて、アンブリッジを部屋から引き離はなす。――たぶん、君に保ほ証しょうできる時間は、そうだな、二十分はどうだ」フレッドがジョージの顔を見た。
「軽い、軽い」ジョージが言った。
「どんな騒ぎを起こすんだい」ロンが聞いた。
「弟よ、見てのお楽しみだ」ジョージと揃そろって腰を上げながら、フレッドが言った。「明日の午後五時ごろ、『おべんちゃらのグレゴリー像』のある廊下ろうかのほうに歩いてくれば、どっちにしろ見えるさ」
“首先,你怎么进入那里呢?”
哈利对这个问题已经有了准备。
“小天狼星的小刀。”他说。
“对不起?”
“在上上个圣诞节,小天狼星送给我一把小刀,什么锁都能打开,”哈利说,“所以就算她给房门施了魔法,阿拉霍洞开起不了作用,我确信她一定用了——”
“你怎么看这个想法?”赫敏问罗恩,这不禁使哈利想起自己头一次在格里莫广场吃晚饭时,韦斯莱夫人向自己的丈夫求助的情形。
“我不知道。”罗恩说,要求他发表意见让他显得有些紧张,“如果哈利想这么做,那就该让他自己决定,对不对?”
“这么说才像真正的朋友和韦斯莱家的人。”弗雷德说着用力拍了拍罗恩的后背,“那好吧。我们打算明天行动,就在放学以后,因为大家都在走廊里的时候,才能产生最大的影响——哈利,我们会在城堡东边的什么地方动手,立刻把她从自己的办公室里引开——我认为我们能保证给你——多少?二十分钟?”他看着乔治说。
“没问题。”乔治说。
”怎样调虎离山呢?”罗恩问道。
“你会看到的,小老弟。”弗雷德说,这时他和乔治又站了起来,“如果明天你五点钟左右赶到马屁精格雷戈里的走廊,就肯定能看到。”