試験まで一ヵ月を切ってしまい、空あき時間はすべて復ふく習しゅうに追われ、ベッドに入るころには頭が勉強した内容で一いっ杯ぱいになり、眠ることさえ難しくなってきたことが問題だった。やっと眠ったと思えば、過か度どに興こう奮ふんした脳みそは、毎晩まいばん試験に関するバカバカしい夢ばかり見せてくれた。それに、どうやらいまや心の一部が――その部分はハーマイオニーの声で話すことが多かったのだが――廊下を彷徨さまよい黒い扉とびらにたどり着くたびに、後ろめたい気持を感じるようになったのではないかとハリーは思った。心のその部分が、旅の終りにたどり着く前にハリーを目覚めさせた。
「あのさ」ロンがまだ耳を真まっ赤かにしたままで言った。「モンタギューがスリザリン対ハッフルパフ戦までに回復しなかったら、僕たちにも優ゆう勝しょう杯はいのチャンスがあるかもしれないよ」
「そうだね」ハリーは話題が変わってうれしかった。
「だって、一勝一敗だから――こんどの土曜にスリザリンがハッフルパフに敗やぶれれば――」
「うん、そのとおり」ハリーは何がそのとおりなのかわからないで答えていた。ちょうどチョウ・チャンが、絶対にハリーのほうを見ないようにして、中庭を横切っていったところだった。
问题是,离考试只有不到一个月的时间了,课余时间全都被用来复习了。当他上床睡觉时,自己的脑子里好像灌满了学过的东西,他发现自己根本就睡不着;而当他入睡以后,在大多数夜晚里,他那过度紧张的大脑所显现出来的。都是些傻乎乎的关于考试的梦。他还觉察到自己大脑的一部分—— 这部分经常用赫敏的口气说话—— 现在在它沿着走廊游走到尽头处的黑门时感到很内疚,而且会设法在他到达旅程终点之前唤醒他。
“你知道。”罗恩说,他的耳朵还是红彤彤的,“如果在斯莱特林跟赫奇帕奇比赛前,蒙太还没有康复,那我们也许能有个机会赢得魁地奇杯。” “是啊,我也这么想。”哈利说,很高兴能换个话题。“我的意思是,我们赢了一场,输了一场—— 如果下个星期六斯莱特林输给赫奇帕奇—— ”
“是啊,我也这么想。”哈利说着,已经快忘记自己在赞同什么了。秋张刚才穿过了院子,下定决心一眼也不看他。