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第36章 「あの人」が恐れた唯一の人物(2)

时间: 2023-06-21    进入日语论坛
核心提示:「さあ」ルーピンが静かにそう言うと、杖つえをネビルの足に向けて唱となえた。「フィニート 終れ」呪じゅ文もんが解とけ、ネビ
(单词翻译:双击或拖选)

「さあ」ルーピンが静かにそう言うと、杖つえをネビルの足に向けて唱となえた。

「フィニート 終れ」

呪じゅ文もんが解とけ、ネビルの両足は床に下りて静かになった。ルーピンは蒼あおざめた顔をしていた。

「さあ――みんなを探そう。ネビル、みんなはどこだ」

ルーピンはそう言いながら、アーチに背を向けた。一言一言に痛みを感じているような言い方だった。

「みんなあぞごにいるよ」ネビルが言った。「ロンが脳びぞにおぞわれだげど、だいじょうびだど思う――ハービーニーは気をうじなっでるげど、脈みゃくがあっだ――」

台座だいざの裏側うらがわからバーンと大きな音と叫さけび声が聞こえた。ハリーはキングズリーが苦痛くつうに叫びながら床に倒れるのを見た。ダンブルドアがくるりと振り向くと、ベラトリックス・レストレンジは尻尾しっぽを巻いて逃げ出した。ダンブルドアが呪文を向けたが、ベラトリックスはそれを逸そらせた。もう、石段の中ほどまで上っていた――。

「ハリー――やめろ」ルーピンが叫んだ。しかしすでにハリーは、緩ゆるんでいたルーピンの腕を振り解ほどいていた。

「あいつがシリウスを殺した」ハリーが怒ど鳴なった。「あいつが殺した――僕があいつを殺してやる」

そして、ハリーは飛び出し、石段を素早すばやくよじ登った。背後でハリーを呼ぶ声がしたが、気にしなかった。ベラトリックスのローブの裾すそがひらりと視界しかいから消え、二人は脳みそが泳いでいる部屋に戻っていた……。

ベラトリックスは肩越しに呪のろいの狙ねらいを定めた。水槽すいそうが宙に浮き、傾いた。ハリーは中を満たしていたいやな臭いのする薬液やくえきでずぶ濡ぬれになった。脳みそが滑すべり出し、ハリーに取りつき、色鮮いろあざやかな長い触しょく手しゅを何本も吐はき出しはじめた。

「ウィンガーディアム レビオーサ 浮遊ふゆうせよ」

ハリーが呪文を唱となえると、脳みそはハリーを離はなれ、空中へと飛んで行った。ヌルヌル滑りながら、ハリーは扉とびらへと走った。床で呻うめいているルーナを飛び越し、ジニーを通り越し――ジニーが「ハリー――何事――」と問いかけた――へらへら力なく笑っているロンを、そして、まだ気を失っているハーマイオニーを通り越した。扉をぐいと開けると、黒い円形のホールだ。ベラトリックスがホールの反対側の扉から出て行くのが見えた。その向こうにエレベーターに通じる廊下ろうかがある。


    “来,”卢平平静地说,用自己的魔杖指着纳威的腿念道,“终了结束。”咒语解除了:纳威的腿恢复正常,不再乱动了。卢平的脸色有些苍白。“我们快点找他们去,他们在哪儿,纳威?”卢平一边说一边转身离开了拱门。听起来每一个字都让他心痛。
    “他们在那边,”纳威回答说,“一个大脑绕住了罗恩,但我想他现在还好,—— 赫敏已经什么也不知道了,但还有脉搏—— ”
    砰的一声巨响,跟着是一声惨叫从台子后面传过来。哈利看见金斯莱重重地摔在了地上,疼得直叫:邓布利多正用魔杖向四周狂扫,贝拉特里克斯·莱斯特兰奇吓得慌忙夹起尾巴抱头鼠窜。哈利趁机对准她给了她一道咒语,可是被她躲过去了;她已经跑到台阶的中间——
    “哈利—— 不要!”卢平大喊,但哈利早已挣脱卢平已经变松的手。
    “她杀死了小天狼星!”哈利怒吼着,“她杀了他—— 我就要杀了她!”
    他冲了出去,迅速爬上台阶,不顾后面人的高声阻拦。贝拉特里克斯袍子边在前面一晃不见了,他们又回到了大脑屋里,那些大脑还在不停地游动。
    她没有回头,而是直接从肩头向身后发出了一个咒语。装大脑的箱子升到了空中翻了,哈利被里面倾泻下来的发着恶臭的液体淋了一身:那些大脑滑滑溜溜地从他身上往下滑,用它们彩色的触角缠绕着他的身体。哈利大喊一声:“羽加迪姆勒维奥萨!”它们顿时离开了他的身体,飞到了空中。他滑滑溜溜地径直向门口跑去,跳过在地面上呻吟着的卢娜,掠过呼喊他的金妮:“哈利—— 怎么了—— ?”跑过虚弱地傻笑着的罗恩,还有不省人事的赫敏,用力拉开通向黑色圆形大厅的门,看到贝拉特里克斯在对面的门口一闪不见了;而她前面正是通往升降梯的走廊。 
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