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第37章 失われた予言 The Lost Prophecy(19)_ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网

时间: 2024-10-24    作者: destoon    进入日语论坛
核心提示:「でも、間違って選んだかもしれない」ハリーが言った。「間違った人に印をつけたかもしれない」「ヴォルデモートは、自分にとっ
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「でも、間違って選んだかもしれない」ハリーが言った。「間違った人に印をつけたかもしれない」

「ヴォルデモートは、自分にとってもっとも危険な存在になりうると思った男の子を選んだのじゃ」ダンブルドアが言った。「それに、ハリー、気づいておるか あやつが選んだのは、純じゅん血けつではなかった。あやつの信しん条じょうからすれば、純血のみが、魔法使いとして存在価値があり、認知にんちする価値があるのじゃが。そうではなく、自分と同じ混血こんけつを選んだ。あやつは、きみを見る前から、きみの中に自分自身を見ておったのじゃ。そしてきみにその印の傷をつけることで、きみを殺そうとしたあやつの意図に違たがい、きみに力と、そして未来を与えたのじゃ。そのおかげできみは、一度ならず、これまで四度もあやつの手を逃のがれた――きみの両親もネビルの両親も、そこまで成なし遂とげはしなかった」

「それじゃ、あいつはなぜやったのでしょう」ハリーは冷たく、感覚がなくなっていた。

「どうして赤ん坊の僕を殺そうとしたんでしょう 大きくなるまで待って、ネビルと僕のどちらがより危険なのかを見極みきわめてから、危険なほうを殺すべきだった――」

「たしかに、それがより現実的なやり方だったかもしれぬ」ダンブルドアが言った。「しかし、ヴォルデモートの予言に関する情報は、不完全なものじゃった。『ホッグズ・ヘッド』というところは、シビルは安さで選んだのじゃが、昔から、『三本の箒ほうき』よりも、何と言うか、よりおもしろい客を引き寄せてきたところじゃ。きみも、きみの友人たちも、身をもってそれを学んだはずじゃし、わしも、あの夜そうだったのじゃが、あそこは、誰も盗とう聴ちょうしていないと安心できる場所ではない。もちろん、わしがシビル・トレローニーに会いに出かけたときは、誰かに盗み聞きされるほど価値のあることを聞こうとは、夢にも思わなんだのじゃが。わしにとって――そして我々にとっても――一つ幸運だったのは、盗み聞きしていたものが、まだ予言が始まったばかりのときに見つかり、あの居い酒ざか屋やから放ほうり出されたことじゃ」

「それじゃ、あいつが聞いたのは――」

「最初の部分のみじゃ。ヴォルデモートに三度抗あらがった両親の許もとに、七月に男の子が生まれるという件くだりの予言だけじゃ。盗とう聴ちょうした男は、きみを襲おそうことがきみに力を移し、ヴォルデモートに比肩ひけんする者としての印をつけてしまうのだという危険を、ご主人様に警告けいこくすることができなかった。それじゃから、ヴォルデモートは、きみを襲おそうことの危険性を知る由よしもなく、もっとはっきりわかるまで待つほうが賢かしこいということを知らなかったのじゃ。あやつは、きみが、闇やみの帝てい王おうの知らぬ力を持つであろうことも知らなかった――」

「だけど、僕、持っていない」ハリーは押し殺したような声を出した。「僕はあいつの持っていない力なんか、何ひとつ持ってない。あいつが今夜戦ったようには、僕は戦えない。人に取とり憑つくこともできない――殺すことも――」

「神しん秘ぴ部ぶに一つの部屋がある」ダンブルドアが遮さえぎった。「常に鍵かぎが掛かかっている。その中には、死よりも不ふ可か思し議ぎで同時に死よりも恐ろしい力が、人の叡智えいちよりも、自然の力よりもすばらしく、恐ろしい力が入っている。その力は、恐らく、神秘部に内蔵ないぞうされている数多くの研究課題かだいの中で、もっとも神秘的なものであろう。その部屋の中に収おさめられている力こそ、きみが大量に所持しょじしており、ヴォルデモートにはまったくないものなのじゃ。その力が、今夜きみを、シリウス救出に向かわせた。その力が、ヴォルデモートが取り憑くことからきみ自身を護まもった。なぜなら、あやつが嫌っておる力が満ちている体には、あやつはとても留まることができぬからじゃ。結局、きみが心を閉じることができなかったのは、問題ではなかった。きみを救ったのは、きみの心だったのじゃから」


    “但是他有可能选择错了!”哈利说,“或者是标错了人!”
“他选择的男孩是他认为极有可能对他构成威胁的人。”邓布利多说,而且要注意一点,哈利:他所选择的,不是纯血统的(按照他的信条,只有纯血统的巫师才是唯一可以存在或是值得认识了解的)而是混血的,像他自已一样。在他见到你之前,他就在你的身上看到了自己,在他给你留下那个伤疤作为标记的时候,他没能如其所愿地杀死你,而是给了你力量和成长的机会。正是这些使你可以从他的手上逃脱,不仅一次,而是迄今为止已经有四次了—— 而这,无论是你的父母,还是纳威的父母都没有做到过。
    “那他为什么要这样做呢?”哈利问,他觉得浑身凉冰冰的,没有了知觉,“他为什么要在我还是个婴儿的时候就设法杀死我呢?他应该等到我和纳威都长大之后,看一下谁对他更有威胁性,然后再设法去杀死那个人上—— ”
“这或许确实是更行之有效的方式,”邓布利多说,“但不排除伏地魔对预言内容不完全了解这一情况。西比尔之所以选择猪头酒吧是因为它的价格便宜。而猪头酒吧长期以来吸引的顾客,如果我们可以这样说的话,比三把扫帚酒吧的顾客要有意思得多。你和你伙伴们费尽了周折才发现,而我在那一天晚上也是一样,这个酒吧绝不是一个能够指望你的谈话不会被偷听的安全地方。当然,在我出发去见西比尔·特里劳妮的时候,我做梦也没想到我会听到一些很有价值的事情。我的,应该说我们的运气在于那个偷听的人只听到了预言的一小部分就被发现了,紧接着被扔出了酒吧。”
“所以他只听到—— ”
    “他只听到了开头,就是预言男孩的生日在七月份,父母曾三次击败了伏地魔。所以他不可能提醒伏地魔攻击你就会冒着把能量传输给你的危险,使你成为可以与之匹敌的对手。因此伏地魔从来不知道攻击你是很危险的事情,而明智之举则是等待,掌握更多的东西。他不知道你将拥有‘黑魔头所不了解的能量’—— ”
    “但是,我没有!”哈利憋着气说,“我没有任何能量是他没有的,我不能像他今天晚上那样来战斗,我不能控制人或是—— 或是杀掉他们—— ”
    “神秘事务司里有一间屋子,”邓布利多打断了他的话,“始终锁着。那里面有一种力量,比死亡,比人类的智慧,比自然的力量更神奇,更可怕。它或许也是神秘事务司里许多需要研究的课题中最神秘莫测的一个。你拥有那间屋子里的全部能量,而伏地魔却一点儿没有。正是这个能量在今天晚上带着你去营救小天狼星。也正是这个能量使你免遭伏地魔的控制,因为他投有办法忍受依附在一个充满着他所憎恨厌恶的力量的身体里。最后,你没有办法封闭你的大脑并没有什么大碍,是你的心救了你。”
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