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第38章 二度目の戦いへ The Second War Begins(7)

时间: 2023-06-21    进入日语论坛
核心提示:言われるまでもなく、ハリーは杖をローブの内ポケットにしまい、スネイプとマルフォイのほうには目もくれず、まっすぐに正面扉と
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言われるまでもなく、ハリーは杖をローブの内ポケットにしまい、スネイプとマルフォイのほうには目もくれず、まっすぐに正面扉とびらに向かった。

ハグリッドの小屋に向かって芝生しばふを歩いて行くと、陽ひ射ざしが痛いほど照りつけた。生徒たちは、芝生に寝ねそべって日向ひなたぼっこをしたり、しゃべったり、「予よ言げん者しゃ新しん聞ぶん日にち曜よう版ばん」を読んだり、甘い物を食べたりしながら、通り過ぎるハリーを見上げた。呼びかけたり、手を振ったりする生徒もいた。「予言者新聞」と同じように、みんながハリーを英雄のように思っていることを、熱心に示そうとしているのだ。ハリーは誰にも何も言わなかった。三日前に何が起こったのか、みんながどれだけ知っているかはわからなかったが、ハリーはこれまで質問されるのを避さけてきたし、そうしておくほうがよかったのだ。

ハグリッドの小屋の戸を叩たたいたとき、最初は留守かと思った。しかし、ファングが物陰ものかげから突進とっしんしてきて大だい歓かん迎げいし、ハリーは突き飛ばされそうになった。ハグリッドは裏庭うらにわでインゲン豆を摘つんでいたらしい。

「よう、ハリー」ハリーが柵さくに近づいて行くと、ハグリッドがにっこりした。「さあ、入った、入った。タンポポジュースでも飲もうや……」

「調子はどうだ」木のテーブルに冷たいジュースを一杯ずつ置いて腰掛こしかけたとき、ハグリッドが聞いた。「おまえさん――あー――元気か ん」

ハグリッドの心配そうな顔から、体が元気かどうかと聞いているのではないことはわかった。

「元気だよ」ハリーは急いで答えた。ハグリッドが何を考えているかはわかっていたが、その話をするのには耐たえられなかった。「それで、ハグリッドはどこへ行ってたの」

「山ん中に隠れとった」ハグリッドが答えた。「洞穴ほらあなだ。ほれ、シリウスがあのとき――」

ハグリッドは急に口を閉じ、荒っぽい咳払せきばらいをしてハリーをちらりと見ながら、ぐーっとジュースを飲んだ。

「とにかく、もう戻ってきた」ハグリッドが弱々しい声で言った。

「ハグリッドの顔――前よりよくなったね」ハリーは何がなんでも話題をシリウスから逸そらそうとした。

「なん……」ハグリッドは巨大な片手かたてを上げ、顔を撫なでた。「ああ――うん、そりゃ。グローピーはずいぶんと行ぎょう儀ぎがようなった。ずいぶんとな。俺おれが帰ってきたのを見て、そりゃあうれしかったみてえで……あいつはいい若者わかもんだ、うん……誰か女友達を見つけてやらにゃあと考えとるんだが、うん……」

いつものハリーなら、そんなことはやめるようにと、すぐにハグリッドを説得せっとくしようとしただろう。禁じられた森に二人目の巨人が棲すむかもしれず、しかもグロウプよりもっと乱暴で残酷ざんこくかもしれないというのは、どう考えても危険だ。しかし、それを議論ぎろんするだけの力を、なぜか奮ふるい起こすことができない。ハリーはまた独ひとりになりたくなってきた。早くここから出て行けるようにと、ハリーはタンポポジュースをガブガブ飲み、グラスの半分ほどを空からにした。


    哈利不需要她再重复一遍;他把魔杖插回到袍子里,径直朝大门口走去,再也没有多看斯内普和马尔福一眼。
    哈利向海格的小屋走去,当他穿过草地时,火热的太阳照在身上,一股股热浪向他袭来。学生们躺在草地各处晒着太阳,有的在聊天,有的在看《星期日预言家报》,还吃着糖果。当他经过的时候,他们都望着他,有些人大声的招呼他,或者向他挥手,显然他们在热切的表示他们早已认定他多少是个英雄,就像《预言家日报》认为的那样。哈利没有对他们任何一个人打招呼。他不知道他们对三天前发生的事了解多少,但到目前为止,以至今后,他都不希望被人问东问西。
    当他叩响海格的小屋门时,开始以为他不在家,但是很快牙牙从拐角处冲了过来,热情似火地欢迎他,差一点把他撞倒了。牙牙告诉他海格正在后院摘红花菜豆。
    “太好了,哈利!”海格冲着朝栅栏走过来的哈利喜气洋洋地嚷道,“进来,快进来,让我们来一杯蒲公英果汁……”
    “你还好吧?”他们在木桌旁坐下来,每人面前放着一杯冰果汁,海格问道,“你感觉—— 还不错吧,是吗?”
    哈利从他一脸关切的表情知道他不是在问自己身体是否健康。
    “我很好,”哈利赶忙说,他知道海格脑子里装的是什么,他不想去谈那些事情,“那么,你到哪儿去了?”
    “一直在外面的山里躲着呢,”海格说,“上面的一个山洞里,就像小天狼星当初一样—— ”
    海格戛然而止,粗声粗气地清了清嗓子,看了哈利一眼,吸了一大口果汁。
    “不管怎么样,现在总算回来了。”他无力地说。
    “你—— 你的气色看上去好多了。”哈利说,心里想着一定要把话题从小天狼星身上移开,谈些别的什么。
    “真的吗?”海格一边说一边抬起一只大厚手抚摸自己的脸,“哦—— 哦,是的,还不错,小格洛普现在比原来有礼貌多了。说真的,我回来的时候,他见到我看起来还是蛮高兴的。他是个好小伙,真的……现在,我正寻思着给他找个女朋友……”
    如果在平时,哈利会立刻设法劝海格打消这个念头;要是再有一个或许比格洛普还要野蛮还要残忍的大力士待在禁林里,那情景绝对是令人担忧的。但是不知道为什么,哈利就是提不起精神来讨论这件事。他又开始希望自己能够一个人待着,想快点离开这里。他接连喝着蒲公英果汁,一气喝下了半杯。
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