やっとの思いで四番地に戻ると、真っ先に目に入ったのは――ああ、なんたることだ――今け朝さ見かけた、あの、トラ猫だった。今度は庭の石いし垣がきの上に座り込こんでいる。間違いなくあの猫だ。目のまわりの模も様ようがおんなじだ。
「シッシッ」
ダーズリー氏は大声を出した。
猫は動かない。じろりとダーズリー氏を見ただけだ。まともな猫がこんな態たい度どを取るのだろうか、と彼は首をかしげた。それから気をシャンと取りなおし、家に入っていった。妻には何も言うまいという決心は変わっていなかった。奥さんは、すばらしくまともな一日を過ごしていた。夕食を食べながら、隣となりのミセス何とかが娘のことでさんざん困っているとか、ダドリー坊やが「イヤッ」という新しい言葉を覚えたとかを夫に話して聞かせた。ダーズリー氏はなるべくふだんどおりに振ふる舞まおうとした。ダドリー坊やが寝た後あと、居い間まに移ったが、ちょうどテレビの最後のニュースが始まったところだった。
「さて最後のニュースです。全国のバードウォッチャーによれば、今日はイギリス中のふくろうがおかしな行動を見せたとのことです。通常つうじょう、ふくろうは夜に狩かりをするので、昼間に姿を見かけることはめったにありませんが、今日は夜明けとともに、何百というふくろうが四し方ほう八はっ方ぽうに飛び交かう光景が見られました。なぜふくろうの行動が急に夜よる昼ひる逆ぎゃくになったのか、専せん門もん家かたちは首をかしげています」
当他驶入四号车道时,第一个映入眼帘的就是早上他见过的那只花斑猫,这并没有使他的心情好转。这时猫正坐在他家花园的院墙上。他肯定这只猫和早上的是同一只:眼睛周围的纹路一模一样。
“去..去!”德思礼先生大喝道。
猫纹丝不动,只是狠狠地瞪了他一眼。这难道是一只正常的猫的行为吗?德思礼先生感到怀疑。他先让自己镇定下来,随后就进屋去了。他仍决定对太太只字不提。
德思礼太太这一天过得很好,一切正常。晚饭桌上,德思礼太太向他讲述了邻居家的母女矛盾,还说达力又学会一个新词(“绝不”),德思礼先生也尽量表现-3-得正常。安顿达力睡下之后,他来到起居室,听到晚间新闻的最后一段报道:“最后,据各地鸟类观察者反映,今天全国猫头鹰表现反常。通常情况下,它们都是在夜间捕食,白天很少露面,可是今天,日出时猫头鹰就四处纷飞。专家们也无法解释猫头鹰为什么改变了它们的睡眠习惯。”