名前も、ブーツも、何から何までプリベット通りらしくない。しかし、ダンブルドアはまったく気にしていないようだった。マントの中をせわしげに何かをガサゴソ探していたが、誰かの視し線せんに気づいたらしく、ふっと顔を上げ、通りのむこうからこちらの様子をじっとうかがっている猫を見つけた。そこに猫がいるのが、なぜかおもしろいらしく、クスクスと笑うと、「やっぱりそうか」と呟つぶやいた。
探していたものが内ポケットから出てきた。銀のライターのようだ。ふたをパチンと開あけ、高くかざして、カチッと鳴らした。
一番近くの街がい灯とうが、ポッと小さな音を立てて消えた。
もう一度カチッといわせた。
次の街灯がゆらめいて闇やみの中に消えていった。「灯ひ消けしライター」を十二回カチカチ鳴らすと、十二個の街灯は次々と消え、残る灯あかりは、遠くの、針の先でつついたような二つの点だけになった。猫の目だ。まだこっちを見つめている。いま誰かが窓の外をのぞいても、ビーズのように光る目のダーズリー夫人でさえ、何が起こっているのか、この暗くら闇やみではまったく見えなかっただろう。ダンブルドアは「灯消しライター」をマントの中にスルリとしまい、四番地の方へと歩いた。そして塀の上の猫の隣に腰こし掛かけた。一ひと息いきおくと、顔は向けずに、猫に向かって話しかけた。
阿不思邓布利多似乎并没有意识到从他的名字到他的靴子,在他来到的这条街上都不受欢迎。他忙着在斗篷口袋里翻寻,好像找什么东西。他也没有发现有人监视他,因为他突然抬头看见一直在街那头注视着他的那只猫,出于某种原因,他觉得这只猫的样子很好笑。他咯咯笑着,嘟哝说:“我早就该想到了。”
他在里边衣袋里找出了他要找的东西,看起来像一只银制打火机。他把它轻轻弹开,高举起来,咔哒一声,离得最近的一盏路灯噗的一声熄灭了。他又打了一下—— 第二盏灯也熄灭了。他用熄灯器打了十二次,整条街上只剩下远处两个小小的光点,那就是监视他的那只猫的两只眼睛。如果这时有人向窗外看,即使是眼尖的德思礼太太,也不会看到马路上发生的一切。邓布利多把熄灯器放回斗篷里边的口袋里,之后就顺着街道向四号走去。他在墙头猫的身边坐下来。他没有看它,但过了一会儿便跟它说起话来。