しかし、今日は絶対おかしなことがあってはならない。学校でも、物置でも、キャベツ臭くさいフィッグばあさんの居い間までもないところで一日を過ごせるのだから、ダドリーやピアーズと一いっ緒しょだって文もん句くは言えない。
運転をしながら、おじさんはおばさんを相手にブツブツ不ふ平へいを言った。何しろ不平を言うのが好きなのだ。会社の人間のこと、ハリーのこと、市し議ぎ会かいのこと、ハリーのこと、銀行のこと、ハリーのこと、ざっとこんなところがお気に入りのネタだった。今け朝さはオートバイがやり玉に上がった。
「……ムチャクチャな音を出して走りおって。チンピラどもが」
オートバイに追い抜かれた時におじさんが言った。
「僕、オートバイの夢を見た」ハリーは急に思い出した。「空を飛んでたよ」
バーノンおじさんはとたんに前の車にぶつかりそうになった。運転席からぐるっと振り向きざま、彼は口くち髭ひげを生はやした巨大な赤かぶのような顔でハリーを怒ど鳴なりつけた。
「オートバイは空を飛ばん」
ダドリーとピアーズがクスクス笑った。
「飛ばないことはわかってる。ただの夢だよ」
弗农姨父一边开车,一边对佩妮姨妈抱怨。他总喜欢怨天尤人,工作中遇到的人、哈利,开会、哈利,银行、哈利,这是他喜欢抱怨的少数几个话题。今天早上他抱怨的是摩托车。
“..疯子一样,一路吼个没完,这些小兔崽子。”当一辆摩托车超车时,他说。
“我梦见过一辆摩托车,”哈利突然想起自己的梦,说,“那车还飞呢。”
弗农姨父差点撞到前面的车上。他从座位上转过身来,他的脸活像一个留着大胡子的大甜菜头。他朝哈利大喊大叫,说:“摩托车不会飞!”
达力和皮尔吃吃地笑起来。
“我知道摩托车不会飞,”哈利说,“那只是一个梦。”