小さかったころ、ハリーは誰か見知らぬ親しん戚せきが自分を迎むかえにやってくることを何度も何度も夢見た。しかし、そんなことは一度も起こらなかった。ダーズリー一家しか家族はなかった。それなのに、時々街まちで見知らぬ人がハリーのことを知っているのではないかと思うことがあったそう思いたかったのかもしれない。見知らぬばかりか、実に奇妙きみょうな人たちだった。一度は、おばさんやダドリーと一いっ緒しょに買い物に出た時、店の中でスミレ色の三さん角かく帽ぼう子しをかぶった小さな男の人がハリーにお辞じ儀ぎをした。おばさんは、知っている人なのかと激はげしくハリーを問とい詰つめ、何も買わずに二人を連れて店を飛び出した。一度はバスの中で、緑ずくめのとっぴな格かっ好こうをしたおばあさんがハリーに向かってうれしそうに手を振った。つい先日も、ひどく長い紫むらさきのマントを着たハゲ頭の男が、街まち中なかでハリーとしっかり握あく手しゅまでしてそのまま一ひと言ことも言わずに立ち去った。一番奇妙なのは、ハリーがもう一度よく見ようとしたとたん、こうした人たちが消えてしまうことだった。
学校でもハリーは一人ぼっちだった。ダブダブの服に壊こわれたメガネをかけたおかしなハリー・ポッターが、ダドリー軍ぐん団だんに憎にくまれていることをみんな知っていたし、誰一人ダドリー軍団に逆さからおうとはしなかったのだ。
在哈利年纪还小的时候,他经常做梦,梦见某一位亲戚突然来把他接走,可是他的梦从来没有实现。德思礼一家是他惟一的亲戚。可有时候他觉得(也许是盼望)街上的陌生人似乎认识他。而且,他们都是些非常奇怪的陌生人。一次他跟佩妮姨妈和达力上街买东西,就有一个戴紫罗兰色大礼帽的小个子男人向他鞠躬行礼。佩妮姨妈怒冲冲地追问哈利是否认识那人,之后就把他和达力赶出商店,什么东西也没有买。另外一次在公共汽车上,一个放荡不羁、穿一身绿衣服的老太婆笑眯眯地向他招手。还有一次,一个穿紫色拖地长袍的秃头男子在大街上竟然跑过来跟他握手,之后一句活没说就走开了。而最令人感到不可思议的是,当哈利想更仔细地看他们的时候,他们便消失得无影无踪了。
在学校里,哈利没有一个朋友。大家都知道,达力一伙最恨的就是穿松松垮垮的旧衣服、戴一副破碎眼镜的怪人哈利波特。谁也不愿意去跟达力一伙作