「出ていけ。出ていくんだ」
バーノンおじさんはハリーの腰こしのあたりを捕まえて、廊ろう下かに放ほうり出した。ペチュニアおばさんとダドリーは顔を腕うででかばいながら部屋から逃げ出した。バーノンおじさんがドアをピシャリと閉しめた後あとも、手紙が部屋の中に洪こう水ずいのようにあふれ出て壁かべやら床やらではね返る音が聞こえてきた。
「これできまりだ」
バーノンおじさんは平へい静せいに話そうとしてはいたが、同時に口くち髭ひげをしこたま引き抜いていた。
「みんな、出発の準備じゅんびをして五分後にここに集合だ。家を離はなれることにする。着き替がえだけ持ってきなさい。問もん答どう無む用ようだ」
口髭を半分も引き抜いてしまったおじさんの形相ぎょうそうはすさまじく、誰も問答する気になれなかった。十分後、板をガンガンに打ちつけたドアをこじ開あけ、一いっ行こうは車に乗り込こみ、高速道路を目指して突つっ走ぱしっていた。ダドリーは後ろの席でグスグス泣いていた。テレビやビデオやコンピュータをスポーツバッグに詰つめ込もうとしてみんなを待たせたので、父親からガツンと頭に一発食くらったのだ。
弗农姨父伸手抱住哈利的腰,把他扔到了走廊里。佩妮姨妈和达力双手抱头逃出屋去,弗农姨父砰的一声把门关上。他们能听见信件源源不断地向厨房里涌,弹到地板上和墙上。
“玩儿完了!”弗农姨父尽量保持镇静说,但一边又大把大把地从脸上把胡子揪了下来。“我要你们五分钟之内回来,准备走。我们要离开这里。你们赶紧去收拾几件衣服。没有商量!”
他揪掉了一半胡子,看起来很可怕,谁也不敢顶撞他了。十分钟后,他们奋力拆开用木条钉死的大门,冲出门去,坐上汽车朝公路疾驰雨去。达力坐在后座哭鼻子,因为他刚才要把电视机、摄像机和电脑都塞到他的运动背包里,耽误了大家的时间,父亲打了好凡下他的头。