第4章 鍵かぎの番人 The Keeper of the Keys
ドーン。もう一度、誰かがノックしている。ダドリーが跳とび起きて、寝ぼけた声をあげた。
「何 大砲 どこ」
むこうの部屋でガラガラガッシャンと音がしたかと思うと、バーノンおじさんがライフル銃じゅうを手に、すっとんできた――あの細長い包みが何だったのか、いまわかった。
「誰だ。そこにいるのは。言っとくが、こっちには銃があるぞ」
おじさんは叫さけんだ。
一瞬いっしゅんの空くう白はくがあった。そして……、
バターン
蝶番ちょうつがいも吹ふっ飛とぶほどの力でドアが開あけられ、扉とびらが轟ごう音おんをあげて床に落ちた。
戸口には大男が突っ立っていた。ボウボウと長い髪かみ、モジャモジャの荒々しい髯ひげに隠かくれて、顔はほとんど見えない。でも、毛むくじゃらの中から、真っ黒な黄こ金がね虫むしのような目がキラキラ輝かがやいているのが見える。
第4章 钥匙保管员
轰!又是捶门声。达力惊醒了。“什么地方打炮?”达力迷迷糊糊地说。他们背后又是哗啦一声响。弗农姨父抱着一支来福枪连滚带爬地跑进屋,这时他们才明白他那细长的包裹里原来是什么东疆。
“门外是什么人?” 他喊道,“我警告你—— 我有枪!” 外面静了一会儿。然后—— 咔嚓!门从合页上脱落下来,震耳欲聋的哗啦一声,门摔在地板上。门口站着一个彪形大汉。他的脸几乎完全被蓬乱的长发和纠结的浓密胡须掩盖了,但你仍能看见他那对像黑甲虫似的眼睛在头发下面闪闪发光。