「魔法使いの世界には銀行まであるの」
「一つしかないがね。グリンゴッツだ。小こ鬼おにが経営しとる」
「こ・お・に」
ハリーは持っていた食べかけソーセージを落としてしまった。
「そうだ……だから、銀行強ごう盗とうなんて狂気きょうきの沙さ汰ただ、ほんに。小鬼ともめ事ごとを起こすべからずだよ、ハリー。何かを安全にしまっておくには、グリンゴッツが世界一安全な場所だ。たぶんホグワーツ以外ではな。実は、他ほかにもグリンゴッツに行かにゃならん用事があってな。ダンブルドアに頼たのまれて、ホグワーツの仕事だ」
ハグリッドは誇ほこらしげに反そり返かえった。
「ダンブルドア先生は大切な用事をいつも俺おれに任まかせてくださる。おまえさんを迎むかえにきたり、グリンゴッツから何か持ってきたり……俺を信用していなさる。な」
「忘れ物はないかな。そんじゃ、出かけるとするか」
“巫师还有银行?”
“只有一家。古灵阁。是妖精们开的。”
哈利手里的香肠掉到了地上。
“妖精?”
“是的,所以,听我说,你要是想抢银行,那你就是发疯了。绝对不能把妖精们惹恼了,哈利。如果你想找一个安全可靠的地方存放东西,那么,我想除了霍-38 -格沃茨之外就是古灵阁了。其实,不管怎样我都要去一趟古灵阁,去替邓布利多办一件霍格沃茨的公事。”海格很得意地挺起胸来。“重要的事情他总是要我去办,比如去接你,去古灵阁取东西,都要我去,他知道他可以信任我,明白吗?”
“东西都带好了吗?那就走吧。”