ハグリッドは大きな体で悠ゆう々ゆうと人ひと込ごみを掻かき分け、ハリーは後ろにくっついて行きさえすればよかった。本屋の前を通り、楽器店、ハンバーガー屋、映画館を通り過ぎたが、どこにも魔法の杖つえを売っていそうな店はなかった。ごく普通の人でにぎわう、ごく普通の街まちだ。この足の下、何キロもの地下に、魔法使いの金きん貨かの山が本当に埋められているのだろうか。呪じゅ文もんの本や魔法の箒ほうきを売る店が本当にあるのだろうか。みんなダーズリー親子がでっち上げた悪い冗談じょうだんじゃないのか。でもダーズリー親子にはユーモアのかけらもない。だから冗談なんかじゃない。ハグリッドの話は始めから終りまで信じられないようなことばかりだったが、なぜかハリーはハグリッドなら信用できた。
「ここだ」
ハグリッドは立ち止まった。
「『漏もれ鍋なべ』――有名なところだ」
海格人高马大,毫不费事就从人群中挤了过去,哈利只消紧跟在他背后就可以了。他们经过书店、唱片店、汉堡专卖店、电影院,就是找不到一家卖魔杖的商店。这只是一条普普通通的街道,挤满了普通人。当真会有成堆的巫师的金币埋藏在他们脚下吗?真会有出售咒语书和飞天扫帚的商店吗?这一切可不可能是德思礼夫妇开的一个大玩笑呢?要不是哈利知道德思礼夫妇毫无幽默感,他也许就会这么想;可是到目前为止,海格所讲的一切都太离奇,令人难以置信,可他还是不能不相信他。
“就是这里,”海格停下来说,“破釜酒吧。这是一个很有名的地方。”