みんなが寄ってくるので、教授がハリーを独ひとり占じめにはできなかった。それから十分ほどかかって、ハリーはやっとみんなから離はなれることができた。ガヤガヤ大おお騒さわぎの中で、ハグリッドの声がやっとみんなの耳に届いた。
「もう行かんと……買い物がごまんとあるぞ。ハリー、おいで」
ドリス・クロックフォードがまたまた最後の握手を求めてきた。
ハグリッドはパブを通り抜け、壁かべに囲まれた小さな中庭にハリーを連れ出した。ゴミ箱と雑草が二、三本生はえているだけの庭だ。
ハグリッドはハリーに向かって、うれしそうに笑いかけながら言った。
「ほら、言ったとおりだろ おまえさんは有名だって。クィレル先生まで、おまえに会った時は震ふるえてたじゃないか……もっとも、あの人はいっつも震えてるがな」
「あの人、いつもあんなに神しん経けい質しつなの」
「ああ、そうだ。哀あわれなものよ。秀才しゅうさいなんだが。本を読んで研究しとった時はよかったんだが、一年間実じっ地ちに経けい験けんを積むちゅうことで休暇きゅうかを取ってな……どうやら黒い森で吸きゅう血けつ鬼きに出会ったらしい。その上鬼おに婆ばばといやーなことがあったらしい……それ以い来らいじゃ、人が変わってしもた。生徒を怖こわがるわ、自分の教えてる科目にもビクつくわ……さてと、俺おれの傘かさはどこかな」
可是其余的人不会让奇洛教授跟哈利说个没完。哈利花了大概十来分钟的时间才把他们摆脱掉。在一片喋喋不休的说话声中,海格提高嗓门叫哈利:“该走了,还有好多东西要买呢。走吧,哈利。”
科多利最后一次跟哈利握过手,海格就领着他穿过吧台,来到四面有围墙的小天井。这里除了一只垃圾桶和一些杂草,此外什么也没有。
海格朝哈利咧嘴一笑。
“我不是对你说过了吗,是不是?对你说过你很有名气。连奇洛教授在你面前都要发抖—— 不过,我要提醒你,他经常发抖。”
“他总是这么神经紧张吗?”
“哦,是的。倒霉的家伙。头脑聪明极了,上学的时候书也读得很好。可后来他休了一年学,为了要获得一些第一手的实践经验..据说,他在黑森林里遇到了吸血鬼,一个老巫婆又使他遭到了很大麻烦,从那以后,他就完全变成了另外一个人。害怕学生,害怕自己教的科目..哦,我的伞呢?”