「僕、いつもわからなくなるんだけど」
トロッコの音に負けないよう、ハリーはハグリッドに大声で呼びかけた。
「鍾乳石と石筍って、どう違うの」
「三文字と二文字の違いだろ。たのむ、いまはなんにも聞きいてくれるな。吐はきそうだ」
たしかに、ハグリッドは真まっ青さおだ。小さな扉とびらの前でトロッコはやっと止まり、ハグリッドは降りたが、膝ひざの震ふるえの止まるまで通路の壁かべにもたれかかっていた。
グリップフックが扉の鍵かぎを開あけた。緑色の煙がモクモクと吹き出してきた。それが消えたとき、ハリーはあっと息いきを呑のんだ。中には金きん貨かの山また山。高く積まれた銀ぎん貨かの山。そして小さなクヌート銅どう貨かまでザックザクだ。
「みーんなおまえさんのだ」ハグリッドはほほえんだ。
全部僕のもの……信じられない。ダーズリー一家はこのことを知らなかったに違いない。知っていたら、瞬またたく間にかっさらっていっただろう。僕を養やしなうのにお金がかかってしょうがないとあんなに愚ぐ痴ちを言っていたんだもの。ロンドンの地下深くに、こんなにたくさんの僕の財ざい産さんがずーっと埋められていたなんて。
“我一直弄不清,”哈利在咔哒咔哒的车声中,对海格喊道,“钟乳石和石笋有什么区别”
“钟乳石这个字中见有字母M。”海格说,“现在别向我提问题,我觉得要吐了。”
他的脸色铁青,当小推车终于在甬道的一扇小门前停下来时,海格爬下车之后就紧靠在甬道墙上,这样才使双膝不至于发抖。
拉环打开门锁。一股浓浓的绿烟从门里冒出来,浓烟散尽之后,哈利倒抽了一口气。里边是成堆的金币、银条和堆积如山的青铜纳特。’ “这全都是你的。”海格笑着说。
全都是哈利的,真令人难以置信。德思礼夫妇对此肯定一无所知,否则用不了一眨眼的工夫,他们就会把这一切全部据为己有。他们不是经常抱怨收养哈利要花费许多钱吗?可他一直拥有一笔属于他的小小财富,深埋在伦敦地下呢。