ハグリッドは「リストに錫すずの鍋なべと書いてあるだろが」と言って純金じゅんきんの大おお鍋なべも買わせてくれなかった。そのかわり、魔ま法ほう薬やくの材料を計はかる秤はかりは上等なのを一ひと揃そろい買ったし、真しん鍮ちゅう製せいの折おり畳たたみ式しき望遠鏡も買った。次は薬くすり問どん屋やに入った。悪くなった卵たまごと腐くさったキャベツの混じったようなひどい臭においがしたが、そんなことは気にならないほどおもしろいところだった。ヌメヌメしたものが入った樽たる詰づめが床に立ち並び、壁かべには薬草や乾かん燥そうさせた根、鮮あざやかな色の粉ふん末まつなどが入った瓶びんが並べられ、天井てんじょうからは羽は根ねの束たば、牙きばやねじ曲がった爪つめが糸に通してぶら下さげられている。カウンター越ごしにハグリッドが基本的な材料を注文している間、ハリーは、一本二十一ガリオンの銀色の一角獣ユニコーンの角や、小さな、黒いキラキラした黄金こがね虫むしの目玉一さじ五クヌートをしげしげと眺ながめていた。
薬問屋から出て、ハグリッドはもう一度ハリーのリストを調べた。
「あとは杖だけだな……おお、そうだ、まだ誕たん生じょう祝いわいを買ってやってなかったな」
ハリーは顔が赤くなるのを感じた。
海格也不让哈利买一只纯金锅(购物单上开的是锡镴锅),不过他们买了一台计量药品的质量很好的天平和一架可折叠的黄铜望远镜。随后他们光顾了一家药店,那里散发出一股臭鸡蛋和烂卷心菜叶的刺鼻气味。但药店却十分神奇,地上摆放着一桶桶黏糊糊的东西,顺墙摆着一罐罐药草、干草根和颜色鲜亮的各种粉末,天花板上挂着成捆的羽毛、成串的尖牙和毛爹爹的爪子。当海格向柜台后边的营业员买一份标准剂量的各种药粉时,哈利正在细看一个用独角野牛角制成的号角,每个价值二十一加隆,以及乌黑、亮闪闪的甲虫小眼珠(五纳特一勺)。
他们走出药店后,海格又核对了一遍哈利的购物单。
“就剩下你的魔杖了—— 哦,对了,我还没给你买一份生日礼物呢。”
哈利觉得自己脸红了。