「そんなことしなくていいのに……」
「しなくていいのはわかってるよ。そうだ。動物をやろう。ヒキガエルはだめだ。だいぶ前から流行遅れになっちょる。笑われっちまうからな……猫、俺おれは猫は好かん。くしゃみが出るんでな。ふくろうを買ってやろう。子どもはみんなふくろうを欲ほしがるもんだ。なんちゅったって役に立つ。郵ゆう便びんとかを運んでくれるし」
イーロップふくろう百貨店は、暗くてバタバタと羽は音おとがし、宝石のように輝かがやく目があちらこちらでパチクリしていた。二十分後、二人は店から出てきた。ハリーは大きな鳥とり籠かごを下さげている。籠の中では、雪のように白い美しいふくろうが、羽に頭を突つっ込こんでぐっすり眠っている。ハリーは、まるでクィレル教授きょうじゅのようにどもりながら何度もお礼を言った。
「礼はいらん」ハグリッドはぶっきらぼうに言った。
「ダーズリーの家ではほとんどプレゼントをもらうことはなかったんだろうな。あとはオリバンダーの店だけだ……杖つえはここにかぎる。杖のオリバンダーだ。最高の杖を持たにゃいかん」
魔法の杖……これこそハリーが本当に欲ほしかった物だ。
“您不必了—— ”
“我知道不用买。是这样,我要送你一只动物,不是蟾蜍,蟾蜍好多年前就不时兴了,人家会笑话你的。我也不喜欢猫,猫总惹我打喷嚏。我给你弄一只猫头鹰。孩子们都喜欢猫头鹰,它能替你送信,送包裹。”
二十分钟后,他们离开了黑洞洞的咿啦猫头鹰商店,离开了窸窸窣窣的拍翅声和宝石般闪光的眼睛,哈利这时手里提着一只大鸟笼,里边装着一只漂亮的雪枭,头埋在翅膀底下睡得正香。哈利忍不住结结巴巴地一再道谢,听起来像奇洛教授在说话。
“不用谢,”海格声音沙哑地说,“德思礼夫妇是不会送给你礼物的。现在就剩下奥利凡德没去了,只有奥利凡德一家卖魔杖,到那里你一定能买到一根最好的魔杖。”
魔杖—— 这正是哈利梦寐以求的。