「うーん……オーケー」
ハリーはカートをくるりと回して、柵を睨にらんだ。頑丈がんじょうそうだった。
ハリーは歩きはじめた。九番線と十番線に向かう乗客が、ハリーをあっちへ、こっちへと押すので、ハリーはますます早はや足あしになった。改札口に正面衝突しょうとつしそうだ。そうなったら、やっかいなことになるぞ……カートにしがみつくようにして、ハリーは突とっ進しんした――柵がグングン近づいてくる。もう止められない――カートが言うことをきかない――あと三十センチ――ハリーは目を閉じた。
ぶつかる――スーッ……おや、まだ走っている……ハリーは目を開あけた。
紅色くれないいろの蒸気機関車が、乗客でごったがえすプラットホームに停てい車しゃしていた。ホームの上には『ホグワーツ行特急11時発』と書いてある。振り返ると、改札口のあったところに「」と書いた鉄のアーチが見えた。やったぞ。
機関車の煙がおしゃべりな人ひと込ごみの上に漂ただよい、色とりどりの猫が足あし下もとを縫ぬうように歩いている。おしゃべりの声と、重いトランクの擦すれ合う音をくぐって、ふくろうがホーホーと不ふ機き嫌げんそうに鳴き交かわしている。
“哦—— 好吧。”哈利说。
他把小车掉过头来,眼睛拼命盯着检票口,那地方的栏杆看起来还很结实呢。
他开始向检票口走去,一路上被拥向9和lO站台的旅客推来搡去。哈利加快脚步,准备直接冲进票亭,但是他遇到了麻烦—— 他弯腰趴在手推车上,向前猛冲—— 眼看离栏杆越来越近一仅一步之遥—— 他已无法停步—— 手推车也失去了控制—— 他闭上眼睛准备撞上去——但什么事也没有发生..他继续朝前跑..他睁开眼睛。一辆深红色蒸汽机车停靠在挤满旅客的站台旁。列车上挂的标牌写着:霍格沃茨特快,十一时。哈利回头一看,原来检票口的地方现在竟成了一条锻铁拱道,上边写着: 站台。他成功了。
蒸汽机车的浓烟在嘁嘁喳喳的人群上空缭绕,各种花色的猫咪在人们脚下穿来穿去。在人群嗡嗡的说话声和拖拉笨重行李的嘈杂声中,猫头鹰也刺耳地鸣叫着,你呼我应。