「気をつけたほうがいいよ」ロンが注意した。
「百味って、ほんとになんでもありなんだよ――そりゃ、普通のもあるよ。チョコ味、ハッカ味、マーマレード味なんか。でも、ほうれんそう味とか、レバー味とか、臓ぞう物もつ味なんてのがあるんだ。ジョージが言ってたけど、鼻くそ味に違いないってのに当たったことがあるって」
ロンは緑色のビーンズをつまんで、よーく見てから、ちょっとだけかじった。
「ウエー、ほらね 芽めキャベツだよ」
二人はしばらく百味ひゃくみビーンズを楽しんだ。ハリーが食べたのはトースト味、ココナッツ、煎いり豆まめ、イチゴ、カレー、草、コーヒー、いわし、それに大だい胆たんにも、ロンが手をつけようともしなかったへんてこりんな灰色のビーンズの端はじをかじってみたら胡椒こしょう味だった。
車しゃ窓そうには荒涼こうりょうとした風景が広がってきた。整せい然ぜんとした畑はもうない。森や曲がりくねった川、鬱うっ蒼そうとした暗あん緑りょく色しょくの丘が過ぎていく。
コンパートメントをノックして、丸顔の男の子が泣きべそをかいて入ってきた。九と四分の三番線ホームでハリーが見かけた子だった。
“吃这个你要当心,”罗恩警告哈利说,“他们所说的多味,你知道,意思是各种味道一应俱全,吃起来不仅有巧克力、薄荷糖、橘子酱等一般的味道,而且还会有菠菜、肝和肚的味道。乔治说,有一次他还吃到过一粒带于鼻子牛JL味的豆子呢。”
罗恩捡起一粒绿色豆子,仔细看了一下,咬下一点。
“哎呀呀,明白了吧?芽豆。”
这包多味豆让他们俩都好好地享受了一番。哈利吃到了吐司、椰子、烘豆、草莓、咖喱、青草、沙丁鱼等各种口味,甚至还勇敢地舔了一下罗恩连碰都不敢碰的一粒奇怪的灰豆,原来那是胡椒口味。
这时在车窗外飞驰而过的田野显得更加荒芜,一片整齐的农田已经消逝了。随之而来的是一片树林、弯弯曲曲的河流和暗绿色的山丘。又有人敲他们的隔闻门。与哈利在九又四分之三站台擦肩而过的圆脸男孩走进来,满眼含泪。