「一角獣ユニコーンのたてがみがはみ出してるけど。まあ、いいか……」
杖を振り上げたとたん、またコンパートメントの戸が開あいた。カエルに逃げられた子が、今度は女の子を連れて現れた。女の子はもう新調しんちょうのホグワーツ・ローブに着き替がえている。
「誰かヒキガエルを見なかった ネビルのがいなくなったの」
なんとなく威い張ばった話し方をする女の子だ。栗くり色いろの髪かみがフサフサして、前歯がちょっと大きかった。
「見なかったって、さっきそう言ったよ」とロンが答えたが、女の子は聞いてもいない。むしろ杖に気を取られていた。
「あら、魔法をかけるの それじゃ、見せてもらうわ」と女の子が座り込こみ、ロンはたじろいだ。
「あー……いいよ」
ロンは咳せき払ばらいをした。
「お陽ひさま、雛ひな菊ぎく、溶とろけたバター。デブで間ま抜ぬけなねずみを黄き色いろに変えよ」
ロンは杖つえを振った。でも何も起こらない。スキャバーズは相変わらずねずみ色でグッスリ眠っていた。
「その呪じゅ文もん、間違ってないの」と女の子が言った。
“独角兽毛都要露出来了。不过..”
他刚举起魔杖,隔间门又开了。那个丢蟾蜍的男孩再次来到他们俩面前,只是这回有一个小姑娘陪他同来。她已经换上了霍格沃茨的新长袍。
“你们有人看到一只蟾蜍吗?纳威丢了一只蟾蜍。”她说,语气显得自高自大,目中无人。她有一头浓密的棕色头发和一对大门牙。
“我们已经对他说过了,我们没有看见。”罗恩说,可小姑娘根本不理会,只看着他手里的魔杖。
“哦。你是在旋魔法吗?那就让我们开开眼吧。”
她坐了下来。罗恩显然吃了一惊,有些不知所措。
“哦—— 好吧。”
他清了清嗓子。
雏菊、甜奶油和阳光,把这只傻乎乎的肥老鼠变黄。
他挥动魔杖,但什么也没有发生。斑斑还是灰色的,睡得正香。
“你肯定这真是一道咒语吗?”小姑娘问。