「グリンゴッツのこと、聞いた『日にっ刊かん予よ言げん者しゃ新しん聞ぶん』にベタベタ出てるよ。でもマグルの方には配はい達たつされないね……誰かが、特とく別べつ警けい戒かいの金きん庫こを荒らそうとしたらしいよ」
ハリーは目を丸まるくした。
「ほんと それで、どうなったの」
「なーんも。だから大ニュースなのさ。捕つかまらなかったんだよ。グリンゴッツに忍び込むなんて、きっと強力な闇やみの魔法使いだろうって、パパが言うんだ。でも、なんにも盗とっていかなかった。そこが変なんだよな。当然、こんなことが起きると、陰かげに『例のあの人』がいるんじゃないかって、みんな恐こわがるんだよ」
ハリーはこのニュースを頭の中で反はん芻すうしていた。「例のあの人」と聞くたびに、恐怖きょうふがチクチクとハリーの胸を刺さすようになっていた。これも、「これが魔ま法ほう界かいに入るってことなんだ」とは思ったが、何も恐おそれずに「ヴォルデモート」と言っていたころの方が気楽だった。
「君、クィディッチはどこのチームのファン」ロンが尋たずねた。
「うーん、僕、どこのチームも知らない」ハリーは白状はくじょうした。
「ひえー」
ロンはものも言えないほど驚おどろいた。
“你听说古灵阁的事了吗?《预言家日报》上都登满了,不过你跟麻瓜住在一起,我想你不会看到这份报纸的—— 有人试图抢劫防范高度严密的地下金库呢。”
哈利瞪大了眼睛。
“真的吗?后来怎么样了?”
“什么事也没有,正因为这样才爆出一件大新闻。他们没有被抓住。我爸爸说,显然只有功力最高强的黑巫师才能设法摆脱古灵阁的追捕。不过他们什么也没有拿走,怪就怪在这里。当然,每当这类事情发生时,就人人自危,人们担心事情背后有神秘人指使。”
哈利在脑子里反复琢磨这件新闻。每当提到神秘人,他就不寒而栗。他认为这也许是初入魔法世界的必然感受吧,但是比起先前能毫无顾忌地直呼伏地魔的名字,现在可不如当初好受了。
“你喜欢哪一支魁地奇球队?”罗恩问。
“哦—— 我全都不了解。”哈利承认说。
“什么!”罗恩似乎惊呆了。