「学校側の準備ができたら戻ってきますから、静かに待っていてください」
先生が部屋を出ていった。ハリーはゴクリと生なま唾つばを飲み込んだ。
「いったいどうやって寮を決めるんだろう」
ハリーはロンに尋たずねた。
「試験のようなものだと思う。すごく痛いってフレッドが言ってたけど、きっと冗談じょうだんだ」
ハリーはドキドキしてきた。試験 全校生徒がいる前で でも魔法なんてまだ一つも知らないし――一いっ体たい全ぜん体たい僕は何をしなくちゃいけないんだろう。ホグワーツに着いたとたんにこんなことがあるなんて思ってもみなかった。ハリーは不安げにあたりを見わたしたが、ほかの生徒も怖こわがっているようだった。みんなあまり話もしなかったが、ハーマイオニー・グレンジャーだけは、どの呪じゅ文もんが試験に出るんだろうと、いままでに覚えた全部の呪文について早はや口くちで呟つぶやいていた。ハリーはハーマイオニーの声を聞くまいと必死だった。これまでこんなに緊張きんちょうしたことはない。以前、いったいどうやったのかはわからないが、ハリーが先生のかつらの色を青くしてしまった、という学校からの手紙をダーズリー家に持って帰った時でさえ、こんなにビクビクはしなかった。ハリーはドアをじっと見続けた。いまにもドアが開き、マクゴナガル先生が戻ってきてハリーの暗い運うん命めいが決まるかもしれない。
“等那边准备好了,我就来接你们。”麦格教授说,“等候时,请保持安静。”
她离开了房间。哈利这才吐了一口气。
“他们怎么能准确地把我们分到哪所学院去呢?”他问罗恩。“我想,总是通过一种测验呗。弗雷德说对我们的伤害很大,可我想他是在开玩笑。”
哈利心里猛地一颤。做测验?在全校师生面前?可他直到现在连一点儿魔法也不会—— 他究竟该怎么办呢?他们来到这里时,他根本没想到还会来这么一招。他焦急地看看周围,周围人也人人自危。没有人说话。只有赫敏口中念念有词,在飞快地背诵她学过的咒语,拿不准该用哪一道。哈利尽量不去听她背诵。他从来没有像现在这样紧张过,从来没有,即使他把学校报告书交给德思礼夫妇:报告书上说他把老师的假发套变成了蓝色。他目不转睛地盯着房门,麦格教授随时都可能回来带他去面对毁灭。