歌が終わると広ひろ間まにいた全員が拍はく手しゅ喝かっ采さいをした。四つのテーブルにそれぞれお辞じ儀ぎして、帽子は再び静かになった。
「僕たちはただ帽子をかぶればいいんだ フレッドのやつ、やっつけてやる。トロールと取っ組み合いさせられるなんて言って」ロンがハリーに囁ささやいた。
ハリーは弱々しくほほえんだ。
――そりゃ、呪じゅ文もんよりも帽子をかぶる方がずっといい。だけど、誰も見ていないところでかぶるんだったらもっといいのに。
帽子はかなり要求が多いように思えた。いまのところハリーは勇ゆう敢かんでもないし、機知があるわけでもないし、どの要求にも当てはまらないような気がした。帽子が、「少し気分が悪い生徒の寮」と歌ってくれていたなら、まさにそれがいまのハリーだった。
マクゴナガル先生が長い羊よう皮ひ紙しの巻まき紙がみを手にして前に進み出た。
「順に名前を呼ばれたら、帽子をかぶって椅い子すに座り、組くみ分わけを受けてください」
「アボット、ハンナ」
ピンクの頬ほほをした、金きん髪ぱつのおさげの少女が、転がるように前に出てきた。帽子をかぶると目が隠かくれるほどだった。腰こし掛かけた。一瞬いっしゅんの沈ちん黙もく……。
魔帽唱完歌后,全场掌声雷动,魔帽向四张餐桌一一鞠躬行礼,随后就静止不动了。“所以,我们只要戴上这顶帽子就可以了。”罗恩悄悄对哈利说,“我要把弗雷德杀掉,听他说得像是要跟巨人搏斗呢。”哈利淡淡地一笑。当然,戴帽子要比来一段咒语好多了,但他还是不希望在众目睽睽之下去戴。看来这顶帽子的要求高了些。哈利觉得自己没有那份勇气和机灵劲儿或其他任何优点。如果帽子提出有一所专门让优柔寡断的人进的学院,那倒是对他最合适的地方。
这时麦格教授朝前走了几步,手里拿着一卷羊皮纸。
“我现在叫到谁的名字,谁就戴上帽子,坐到凳子上,昕候分院。”她说,“汉娜艾博!”
一个面色红润、梳着两条金色发辫的小姑娘,跌跌撞撞地走出队列,戴上帽子,帽子刚好遮住她的限睛。她坐了下来。片刻停顿——