ハリーが前に進み出ると、突とつ然ぜん広ひろ間ま中じゅうにシーッという囁ささやきが波のように広がった。
「ポッターって、そう言った」
「あのハリー・ポッターなの」
帽子がハリーの目の上に落ちる直前までハリーが見ていたのは、広間中の人たちが首を伸ばしてハリーをよく見ようとしている様子だった。次の瞬間しゅんかん、ハリーは帽子の内側の闇やみを見ていた。ハリーはじっと待った。
「フーム」低い声がハリーの耳の中で聞こえた。
「難むずかしい。非常に難しい。ふむ、勇気に満ちている。頭も悪くない。才さい能のうもある。おう、なんと、なるほど……自分の力を試ためしたいというすばらしい欲よく望ぼうもある。いや、おもしろい……さて、どこに入れたものかな」
ハリーは椅い子すの縁ふちを握にぎりしめ、「スリザリンはダメ、スリザリンはダメ」と思い続けた。
「スリザリンは嫌いやなのかね」小さな声が言った。
「たしかかね 君は偉い大だいになれる可能性があるんだよ。そのすべては君の頭の中にある。スリザリンに入れば間違いなく偉大になる道が開ける。嫌かね よろしい、君がそう確かく信しんしているなら……むしろ、グリフィンドール」
当哈利朝前走去时,餐厅里突然发出的一阵嗡嗡低语像小火苗的咝咝响声。
“波特,她是在叫波特吗?”’“是那个哈利波特?”
在帽子就要扣到头上遮住他的视线时,哈利看到餐厅里人头攒动,人人引颈而望,希望看清他的模样。接着就是帽子里的黑暗世界和等待。
“嗯,”他听到耳边一个细微的声音说,“难。非常难。看得出很有勇气。心地也不坏。有天分,哦,我的天哪,不错—— 你有急于证明自己的强烈愿望,那么,很有意思..我该把你分到哪里去呢?”
哈利紧紧抓住凳子边,心里想:“不去斯莱特林,不去斯莱特林。”
“不去斯莱特林,对吧?”那个细微的声音问,“拿定主意了吗?你能成大器,你知道,在你一念之间,斯莱特林能帮助你走向辉煌,这毫无疑问—— 不乐意?那好,既然你已经拿定主意—— 那就最好去格兰芬多吧!”