「ああ、音楽とは何にもまさる魔法じゃ」
感かん激げきの涙を拭ぬぐいながらダンブルドアが言った。
「さあ、諸しょ君くん、就しゅう寝しん時間。駆かけ足」
グリフィンドールの一年生はパーシーに続いてペチャクチャと騒さわがしい人ひと込ごみの中を通り、大おお広ひろ間まを出て大だい理り石せきの階段を上がった。ハリーの足はまた鉛なまりのように重くなったが、今度は疲れと満腹のせいだった。とても眠かったので、廊ろう下かを通る時、壁かべにかけてある肖しょう像ぞう画がの人物が囁ささやいたり生徒を指さしたりしても、気にならず、パーシーが引ひき戸どの陰かげとタペストリーの裏うらの隠かくしドアを二度も通り抜けたのになんとも思わなかった。欠伸あくびをし、足を引きずりながら、階段また階段を上り、ハリーがいったいあとどのくらいかかるんだろうと思ったとたん、突とつ然ぜんみんなが止まった。
前方に杖が一ひと束たば、空中に浮いていた。パーシーが一歩前進すると杖がバラバラと飛びかかってきた。
「ピーブズだ」
とパーシーが一年生に囁ささやいた。
「ポルターガイストのピーブズだよ」
パーシーは大声を出した。
「ピーブズ、姿を見せろ」
“音乐啊,”他揩了揩眼睛说,“比我们在这里所做的一切都更富魅力!现在是就寝的时间了。大家回宿舍去吧。”
格兰芬多的一年级新生跟着珀西,穿过嘈杂的人群,走出餐厅,登上大理石楼梯。哈利的两腿又像灌了铅似的,不过这次是因为他太累,而且吃得太饱。他实在太困了。因此当走廊画像上的人在他们经过时喁喁私语,指指点点,当珀西两次带领他们穿过暗藏在滑动挡板和垂挂的帷幔后边的门时,他甚至一点儿也没有感到吃惊。他们哈欠连天,拖着沉重的脚步又爬了许多楼梯。啥利正在纳闷,不知他们还要走多久,这时,前边的人突然停了下来。
在他们前边,一捆手杖在半空中飘荡,珀西距后面的人仅一步之遥,于是后面的人都纷纷朝他扑倒下去。
“是皮皮鬼,”珀西小声对一年级新生说,“一个专门喜欢恶作剧的幽灵。”他又抬高嗓门说:“皮皮鬼—— 显形吧。”