三時五分前に城を出て、二人は校庭を横切った。ハグリッドは「禁きんじられた森」の端はしにある木の小屋に住んでいる。戸口に石いし弓ゆみと防ぼう寒かん用よう長なが靴ぐつが置いてあった。ノックすると、中からメチャメチャに戸を引ひっ掻かく音と、ブーンと唸うなるような吠ほえ声が数回聞こえてきた。
「退さがれ、ファング、退がれ」ハグリッドの大声が響ひびいた。
戸が少し開あいて、隙すき間まからハグリッドの大きな髯ひげモジャの顔が現れた。
「待て、待て、退がれ、ファング」とハグリッドが言った。
ハグリッドは巨大な黒いボアーハウンド犬の首くび輪わを押さえるのに苦労しながら、ハリーたちを招き入れた。
中は一部屋だけだった。ハムやきじ鳥どりが天井てんじょうからぶら下がり、焚たき火びにかけられた銅のヤカンにはお湯が沸わいている。部屋の隅すみにはとてつもなく大きなベッドがあり、パッチワーク・キルトのカバーがかかっていた。
「くつろいでくれや」
ハグリッドがファングを離はなすと、ファングは一いっ直ちょく線せんにロンに飛びかかり、ロンの耳をなめはじめた。ハグリッドと同じように、ファングも見た目と違って、まったく恐こわくなかった。
三点差五分,他们离开城堡穿过田野走去。海格住在禁林边缘的一间小木屋里,大门前有一张石弓和一双橡胶套鞋。
哈利敲门时,他们听见屋里传来一阵紧张的挣扎声和几声低沉的犬吠。接着传来海格的说话声:“往后退,牙牙,往后退。”
海格把门开了一道缝,露出他满是胡须的大脸。
“等一等。”他说,“往后退,牙牙。”
海格把他们俩让了进去,一边拼命抓住一只庞大的黑色猎犬的项圈。小木屋只有一个房间。天花板上挂着火腿、野鸡,火盆里用铜壶烧着开水,墙角里放着一张大床,床上是用碎布拼接的被褥。“不要客气。”海格说着,把牙牙放掉了。牙牙即刻纵身朝罗恩扑过去舔他的耳朵。像海格一样,牙牙显然也不像他的外表那样凶猛。