今度は間違いない。ハグリッドはハリーからはっきり目をそらした。ハグリッドはウーッと言いながらハリーにまたロックケーキをすすめた。ハリーは記事を読み返した。
「荒された金きん庫こは、実は侵入されたその日に、すでに空からになっていた」
ハグリッドは七一三番金庫を空にした。汚い小さな包みを取り出すことが「空にする」と言えるなら。泥どろ棒ぼうが探していたのはあの包みだったのか
夕食に遅おくれないよう、ハリーとロンは城に向かって歩きだした。ハグリッドの親切を断ことわりきれなかったため、ロックケーキでポケットが重かった。これまでのどんな授業じゅぎょうよりもハグリッドとのお茶の方がいろいろ考えさせられた。ハグリッドはあの包みを危き機き一いっ髪ぱつで引き取ったのだろうか いま、あれはどこにあるんだろう スネイプについて、ハグリッドはハリーには言いたくない何事かを知っているのだろうか