次にマダム・フーチは、箒の端はしから滑すべり落ちないように箒にまたがる方法をやって見せ、生徒たちの列の間を回って、箒の握にぎり方かたを直した。マルフォイがずっと間違った握り方をしていたと先生に指し摘てきされたので、ハリーとロンは大喜びだった。
「さあ、私が笛を吹いたら、地面を強く蹴けってください。箒はぐらつかないように押さえ、二メートルぐらい浮上ふじょうして、それから少し前まえ屈かがみになってすぐに降りてきてください。笛を吹いたらですよ――一、二の――」
ところが、ネビルは、緊張きんちょうするやら怖おじ気けづくやら、一人だけ地上に置いてきぼりを食くいたくないのやらで、先生の唇くちびるが笛に触ふれる前に思いきり地面を蹴ってしまった。
「こら、戻ってきなさい」先生の大声をよそに、ネビルはシャンペンのコルク栓せんが抜けたようにヒューッと飛んでいった――四メートル――六メートル――ハリーはネビルが真まっ青さおな顔でグングン離はなれていく地面を見下ろしているのを見た。声にならない悲ひ鳴めいをあげ、ネビルは箒から真まっ逆さかさまに落ちた。そして……。
接着,霍琦夫人向他们示范怎样骑上扫帚而不从头上滑下来。她在队伍里走来走去,给他们纠正手的握法。哈利和罗恩听见她批评马尔福一直做得不对。心里不由得暗暗高兴。
“好了,我一吹口哨,你们就两腿一蹬,离开地面,要用力蹬。”霍琦夫人说,“把扫帚拿稳,上升几英尺,然后身体微微前倾,垂直落回地面。听我的口哨—— 三—— 二—— ”
然而,纳威太紧张了,生怕被留在地面上,于是他不等哨子碰到霍琦夫人的嘴唇,就使劲一蹬,飞了上去。
“回来,孩子!”霍琦夫人喊道,可是纳威径直往上升,就像瓶塞从瓶子里喷出来一样—— 十二英尺—— 二十英尺。哈利看见他惊恐、煞白的脸望着下面飞速远去的地面,看见他张着大嘴喘气,从扫帚把一边滑下来,然后——砰—— 一声坠落,一声猛烈的撞击,纳威面朝下躺在地上的草丛中,缩成一团。他的飞天扫帚还在越升越高,然后开始缓缓地朝禁林方向飘去,消失不见了。