――とうとうやってしまった。二週間ももたなかった。きっと十分後には荷物をまとめるハメになっている。僕が玄げん関かんに姿を現したら、ダーズリー一家はなんて言うだろう
正面階段を上がり、大だい理り石せきの階段を上がり、それでもマクゴナガル先生はハリーに一ひと言ことも口をきかない。先生はドアをグイッとひねるように開あけ、廊ろう下かを突き進む。ハリーは惨みじめな姿で早はや足あしでついていく……たぶん、ダンブルドアのところに連れていくんだろうな。ハリーはハグリッドのことを考えた。彼も退たい学がくにはなったけど、森の番人としてここにいる。もしかしたらハグリッドの助じょ手しゅになれるかもしれない。ロンや他ほかの子が魔法使いになっていくのをそばで見ながら、僕はハグリッドの荷物をかついで、校庭を這はいずり回っているんだ……想そう像ぞうするだけで胃いがよじれる思いだった。
マクゴナガル先生は教室の前で立ち止まり、ドアを開あけて中に首を突つっ込こんだ。
「フリットウィック先生。申し訳ありませんが、ちょっとウッドをお借りできませんか」
他现在完了。他来了还不到两个星期。再过十分钟,他就要收拾东西滚蛋了。达力一家看见他出现在大门口,会说什么呢?两人登上大门前的台阶,登上里面的大理石楼梯,麦格教授还是一言不发。她拧开一扇扇门,大步穿过一道道走廊,哈利可怜兮兮地跟在后面。教授大概是要带他去见邓布利多吧。他想起了海格,虽然被开除了,但还是获准作为狩猎场看守继续留在了学校里。也许他可以给海格当个助手。他仿佛看见自己拎着海格的口袋,拖着沉重的脚步在场地里走来走去,眼巴巴地看着罗恩和其他人成为巫师,他一想起这些就觉得胃拧成了一团。
麦格教授在一间教室外面停住脚步。她推开门,把头伸了进去。
“对不起,弗立维教授,可以让伍德出来一会儿吗?”