「シッ。二人とも静かに。なんか聞こえるぞ」
ハリーが短く言った。嗅かぎ回っているような音だ。
「ミセス・ノリスか」
暗がりを透すかし見ながら、ロンがヒソヒソ声で言った。
ミセス・ノリスではない。ネビルだった。床に丸まってグッスリと眠っていたが、三人が忍しのび寄るとビクッと目を覚さました。
「ああよかった 見つけてくれて。もう何時間もここにいるんだよ。ベッドに行こうとしたら新しい合あい言こと葉ばを忘れちゃったんだ」
「小さい声で話せよ、ネビル。合言葉は『豚の鼻ピッグスナウト』だけど、いまは役に立ちゃしない。太った婦人レディはどっかへ行っちまった」
「腕うでの具ぐ合あいはどう」とハリーが聞いた。
「大だい丈じょう夫ぶ。マダム・ポンフリーがあっという間に治なおしてくれたよ」
「よかったね――悪いけど、ネビル、僕たちはこれから行くところがあるんだ。また後あとでね」
「そんな、置いていかないで」ネビルは慌あわてて立ち上がった。
「ここに一人でいるのは嫌いやだよ。『血みどろ男爵だんしゃく』がもう二度もここを通ったんだよ」
ロンは腕うで時ど計けいに目をやり、それからものすごい顔でネビルとハーマイオニーを睨にらんだ。
“闭嘴,你们两个!”哈利严厉地说,“我听见有声音。” 是一种呼哧呼哧的声音。“是洛丽丝夫人吗?’’罗恩屏住呼吸问道,眯起眼睛看着暗处。不是洛丽丝夫人,是纳威。他蜷缩在地板上,睡得正香,但他们一走近,他就猛地惊醒了。“谢天谢地,你们找到了我!我在这外面待了好几个小时。我记不得那道新口令了,没法上床睡觉。”“小声点儿,纳威。口令是‘猪鼻子’,可现在对你也没有用了。胖夫人不知到什么地方去了。”
“你的胳膊怎么样了!”哈利问道。
“没事儿,”纳威说着,举起胳膊给他们看。“庞弗雷夫人一眨眼就把它治好了。”
“不错—— 好了,纳威,你听着,我们要去一个地方,待会儿见—— ””
“别撇下我!”纳威说着,从地上爬了起来,“我不想一个人待在这里,血人巴罗的鬼魂已经两次从这里经过了。”
罗恩看了看表,又愤怒地瞪着赫敏和纳威。