「僕に聞いたって知らないよ。トロールって、とってもバカなヤツらしいよ。もしかしたらハロウィーンの冗談じょうだんのつもりで、ピーブズが入れたのかな」とロンが答えた。
みんながあっちこっちの方向に急いでいた。いろいろなグループとすれ違い、右う往おう左さ往おうしているハッフルパフの一いち団だんを掻かき分けて進もうとしていたちょうどその時、ハリーが突とつ然ぜんロンの腕うでをつかんだ。
「ちょっと待って……ハーマイオニーだ」
「あいつがどうかしたかい」
「トロールのこと知らないよ」
ロンが唇くちびるを嚙かんだ。
「わかった。だけどパーシーに気づかれないようにしなきゃ」
ヒョイと屈かがんで、二人は反対方向に行くハッフルパフ寮生りょうせいにまぎれ込こみ、誰もいなくなった方の廊ろう下かをすり抜け、女子用トイレへと急いだ。角を曲がったとたん、後ろから急ぎ足でやってくる音が聞こえた。
「パーシーだ」
ロンが囁ささやき、怪獣かいじゅうグリフィンの大きな石せき像ぞうの後ろにハリーを引ひっ張ぱり込んだ。
“不要问我,巨怪们应该都傻得出奇,”罗恩说,“也许是皮皮鬼把它放进来的,为了给万圣节前夜增加点儿乐子。”
路上,他们遇到了一些匆匆赶往不同方向的人群。当他们费力挤过一堆神情困惑的赫奇帕奇学院的学生时,哈利猛地抓住罗恩的手臂。
“我刚想起来—— 赫敏。”
“她怎么啦?”
“她还不知道巨怪的事。”
罗恩咬着嘴唇。
“噢,好吧,”他果断地说,“但最好别让珀西看见我们。”
他们埋下身子,混在赫奇帕奇的人群里,朝另一个方向走去。他们悄悄溜过空荡荡的侧面走廊,急匆匆地赶往女厕所。刚转过拐角,就听见身后传来了急促的脚步声。
“珀西!”罗恩压低声音说,拉着哈利躲到一个很大的狮身鹰首兽石雕后面。